
大好きだったBMWが目的地までの途上、遂にこの場所で息絶えた。だいぶ以前から色々警告は出ていたが、既に17万kmも走ってしまっていたし、全体的にガタが来ていて覚悟の上だった。問題は、息絶えた場所だった(^^)。
写真は翌日の昼間にレンタカーで乗り付けて撮影したものだが、その時は夜10時を回っていた。乙女高原に向かう途中の、山奥のど真ん中で遂に登れなくなり、エンジンが停止した。幸いステアリングはまだ動いたので、慌てて坂道を利用してバックで端に寄せた。
数km手前で、一時停止からの再発進で、ドライブに入らなくなった。Pに一度入れて戻すと走り出したが、ゴリゴリと異音がする。これはいよいよヤバい事は分かったが、こんな町中に停めても迷惑になるし、今夜は新月の週末。高原に登れば仲間が居るはず。とにかくそこに向かおうとした。
そこまで2速でノロノロとかろうじて走っていたが、山道の途中でエンジンが落ちた。頂上までは無謀だった。取り敢えず誰かに報告しようかと携帯を出すと、なんと電波圏外、、、汗 これはひょっとすると、割とピンチかもしれない(笑)。冷静なつもりでも、こういう時には人は次の思考がなかなか回らないらしい。慌てても仕方ないので、取り敢えず外に出てタバコでも吸ってみる(^^)。
自分の手すら見えない、森に空も塞がれ星すら見えない、漆黒の闇。周辺に獣の気配だけはある。この山にも熊は居るらしいが、まあ大型じゃなければ戦えるかな?なんて思いつつ、何しろ何も見えない(^^)。鹿さんだよね?鹿に決まってるよね??と、話しかけてみるw。さて、困った。この暗闇でどうすっか。

幸い、まだこの時間ならクルマの往来がある。時々、登ってくるクルマに手を振るのだが、1台目はスルー(^^)、2台目のカップルは止まってはくれたが、上まで乗せてもらえませんか?と伺うと、無理です、とひとこと言われて行ってしまった。多分、真っ暗闇の山奥で怪しいオッサンが手を振る姿は、相手からしたらホラーでしかないのだろう(笑)
まあ最悪、ここで一晩野宿しても死にはしないだろうと腹を決めたが、次のクルマの女性が親切にも山の上まで乗せて下さった。聞けば、単独登山に来られたのだとか。ああ、神!
鬼滅の刃で言えば鬼舞辻無惨かもしれない僕を(^^) 彼女はリスクを冒して助ける行動を実践された。これをやれた人とやれなかった人では、以後全く違う人生が待っていますよ、と後からヒーラーのシリウス慶氣君が教えてくれた。

取り敢えず着の身着のまま、琴川ダムほとりの、ボートハウス・カフェの大沼さんを訪ねた。以前から物凄くお世話になっている星の世界の大先輩だ。彼はいつものごとく快く迎えて下さり、コーヒーと食事、寝床と軽トラの鍵まで与えて下さった。ああ、二人目の神!!
ボートハウスにいらしていた双眼鏡の先輩方2名も様々な双眼鏡を貸して下さり、とっかえひっかえ見比べて遊んだりした(^^)。

しかしここは標高1500m。外気温4°前後で、はだしにビーサンはとにかく寒かったのとw、このまま寝て帰るのも悔しいので、とりあえずお借りした軽トラで下まで防寒具と双眼鏡をとりに戻った。双眼鏡の先輩方も、BMWのポイントまで帰り道並走して下さった。ありがとうございました!
ところが送って頂いたばかりのセレストロン大型双眼鏡が、どういう訳が左右の光軸が大きくズレている事に気がついた。全く衝撃などは与えていないし、クルマも自然に止まっただけで事故では無い。EMSなら自分で光軸調整出来るが、調整機構を持たない市販製品はこういう時は逆に完全にお手上げになる。(代理店様がすぐに代替品を送って下さった。ついでに7x50も(^^)!ありがとうございます!)

仕方なく再び軽トラで山を降りて、今度は70ED-BINO一式を持ってきて、この期に及んで、薄明まで星なんか眺めた。眺めたが、なんだか別の事を考えている感じで、あまり集中出来なかった。この日も素晴らしい空だったが、ちょっと水蒸気が多めな感じで、2日前の茨城の透明度には及ばなかった。先日お腹いっぱい見たので、ちょっと見飽きたのもあった(^^)。

翌日は朝食まで出して下さり、マジで大沼さんには足を向けて寝られない。観望会でいつも仲良くして下さる太田さんが山の下まで乗せて行って下さり、なんとかレンタカーを調達出来た。3人目の神!!!涙
クルマを失った代わりに、人々の愛を頂いた日となった。心から感謝申し上げます!

数日後、そのまま引取業者さんに持って行って頂いた。ああ、悲しい。涙
そして、早く次のクルマを調達しないと色々困る。

代車を貸してくれた近所のクルマ屋さんに、妙に安いCLA180スポーツがあったけど、次は国産がいいかなと思っていた。というのも以前BMWディラーに修理の相談をしたら、僕の感覚ではちょっと法外な回答だった。
「ここを修理するとここが壊れる可能性があり、そうなったら70万円追加でかかりますが、良いですか?」とサラっと聞かれた。良いわけない。(笑)プロなんだから壊さないで治してと思ったが、BMWはディーラーじゃないと治せない部分が沢山あって、そこは競争原理が働かない、言い値の修理ビジネスの世界、、、汗 これはヤバい。


そういう一部のディーラーのビジネススタイル?が原因か分からないが、結果的にメルセデスよりも軽自動車の方が中古市場で高値で取引される、逆転現象が起こってしまっている。そうなるよね、そんなことやってたら誰も中古の外車なんて怖くて買えない。
BMWの油圧式ステアリングの質感が物凄く好きで、低重心+前後重量配分50:50もパドルシフト付き8速ATも、ディーゼルのトルクとコスパ、それでいて20cm F7 BINOを積める所も、何もかもこのクルマが気に入っていた。
CVTが嫌だなんて言ってたらほとんどの国産が対象外になってしまう。近しい国産では、マツダ6はちょっとだけ大き過ぎて僕の環境では困る場面がある。何日もかけて調べ尽くしたけど、320dより今の僕にマッチするクルマをみつけることが出来なかった、、、。

昔は左ハンドルMTが日本でも選べて、318tiも心の底から好きだった。最近は知らないけど、BMWのエンジンはやや右寄りに設置されていて、左ハンドルのBMWはドライバーの重量と相殺して、前後だけでなく左右も重量バランス50:50のブランド本来の美学を味わえる。M-Sportの名前のわりに物凄く非力だったけどw。
当分ガソリンも高騰しそうだし、もう何でもいいからプリウスにでも行こうか。20cmF7 BINO乗るかな、、汗

本当にイイクルマだったよ。今までありがとう!


























