2月 2020

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X1Dの純正レンズ

X1D II 50c - Hasselblad, Planar 80mm F2.8 T* (ƒ/2.8, 1/350, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro. X1D IIでオールドレンズ遊びは諦めたので、今度は純正レンズに何を選ぶかちょっと考察してみた。 やっぱりね、細かい文句ばかりたくさん書いてしまったが、このカメラの最大の魅力はデカイ中判センサーを積んでいながら、Leica M型とほとんど同じ大きさと重さを実現した事に尽きる。Leica M10が660gなのに対し、X1D IIは725g。サイズも感覚的にはちょっとMより縦が長いかな?という程度でほとんど同じに感じる。 そして洗練され切っているMのクラシカル・デザインに対し、全く違う都会的でスタイリッシュなアプローチで魅せるX1D IIは、もうそれだけで拍手を送らなければならない。 X1D IIでは意外と150mmレンズが使いやすいし、使用頻度が高い。X1D II 50c - Hasselblad,…

Hasselblad X1D IIの美点

X1D II 50c - Hasselblad, Planar 80mm F2.8 T* (ƒ/2.8, 1/2000, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro. せっかく買ったのに文句ばっかり言ってても始まらない。楽しまなければもったいない! 近所を少し撮り歩いたので、Hasselblad X1D IIとC Planar 80 f2.8で写す葉山を載せてみる。今日はネガティブな事は書かず、気に入ってる点や前向きなコメントを書くと決めている(^^)。 X1D II 50c - Hasselblad, Planar 80mm…

ハッセルブラッド X1D II 50C 最初のレビュー

中判デジタルに人々が期待しているモノは「高い解像度」というのはどうやら世界共通の様で、英語も日本語もどのX1DIIのレビューを見ても、大体いずれも緻密な描写を称賛するものだ。一方、僕の個人的な意見としては解像度を求めるならMでもQでも十分過ぎるし、もはや中判とフルサイズ機との解像差なんてどうでも良いと内心思っている。僕にとって中判の最大の恩恵は「長焦点レンズが標準画角で使える」一点に集約しており、ほとんどそれだけと言ってもいい。(^^) X1D II 50c - Hasselblad, Sonnar 150mm F4 (ƒ/4.0, 1/60, ISO 3200) ©2020 Saw Ichiro. ハッセルに限らずLeica Sもしかり、ユーザーの期待に答える様に、またフルサイズ機に対してなんとかして面目を保つかの様に、メーカーから出てくる中判レンズはどれもこれも猛烈にシャープネスが高い。風景の人は最高の時代と思う。僕の場合はシャープネスを何とかして下げたくてw、現代のX1D専用モダンレンズを一つも買わずに、アダプタ+Carl Zeiss製のオールド・ハッセルVレンズ3本のみを新調するという暴挙に出ており、したがって僕の様な世界的に稀有な珍獣が書くこの記事は、多くのカメラ・ファンの方が知りたい事は書かれていないと思う。(^^) シャープネスを下げたいと書くと語弊があるが、近年の僕は、写真に適度な柔らかさを求める傾向がある。要は「普通」に写って欲しいだけなのだが、現在ではそっちの方が難しい。 という訳で、ずっと気になっていたX1D IIが今、手元にある。Vレンズをデジタルで使ってみたいという昔からの願いも、ようやく現実になった。Hasselblad X1D IIが僕の意図にマッチしたものであったか、ライカユーザーから見たX1D IIは実際どうなのか、まだ数日しか経ってないが今の個人的な正直な見解を書いてみる。 X1D II 50c - Hasselblad,…

写真を何かに活かしたい

写真は単なる趣味とは言え、遊びの枠を少しだけ越えて真剣に学びたい欲求がいつも僕にはある。それは、この趣味がいつか何かの役に立つかもしれないという願望からだ。 僕の本業は録音と、その技術を活かして制作したデジタル・バーチャル楽器の販売を15年ほどやっている。このムービーは米国からの帰りの飛行機で自分なりに作ったモノだが、Leica S-EでNYを撮り歩いた趣味写真をさり気なくたくさん混ぜている(^^)。 ジャケットに使うピアノ写真が必要になった。僕の中では、最初は光に包まれるピアノの漠然としたイメージだけがあった。外光が差し込む部屋のピアノというお題は、ハーバード大学に務める知人を頼りに運良くみつかったのだが、わざと白飛び気味にしたりいろいろトライしたが、いずれもどうもピンと来ない。これらはM9P+Summilux 50。   後ろの背景を消してみたり、ピアノを黒潰れさせてみたりこの一枚をいろいろ遊んでいるうちに、全然違うアイディアがひらめいた。そう言えば、僕が大好きな写真があったじゃないか。そう、写真好きなら知っているはずの巨匠、アーノルド・ニューマン。 これをパク、、、いや勉強させていただく事にした笑。 先程の写真の、削れる無駄を削ぎ落としていった。イラストレーターはピーチ先生に頼んだ。 テキストの配置にはフィボナッチ数列を取り入れた。フィボナッチは自然界を司る黄金比で、レオナルド・ダ・ヴィンチや葛飾北斎の浮世絵のみならず、その不思議な数列は為替取引のテクニカル分析や、地球の枠を越えて銀河構造にまで及ぶ。 そして完成。 最初のイメージとは全然違うイラスト的なジャケになったが、割と気に入っている(^^)   僕は明治大学を2年で中退したのだが、当時周囲からは大反対を受け、母からも必ず後悔すると警告された。でも、高額な学費が家計を圧迫しているのは明らかで、なんの人生のビジョンもやる気も無いのに、それなのにそんな大切なお金を僕がドブに捨ててしまっている事が苦しかった。後に僕が本当に後悔した事は、なぜもっと早く辞めなかったかという事だ。 この有名なスティーブ・ジョブスのスピーチを、最初に見たのはもう何年前か覚えていない。でも僕は大いに感動し、セリフを暗記するほど何度も見た。無駄な事ばかり、遊んでばかりいた僕は(今もだがw)このスピーチに救われる思いがした。 無駄な事など何もない。点と点が線でつながり、今は咲かなかった種がいつか、美しく華開く日が来るのは多分、間違いない。  

ブラボー!FUJIFILM X-Pro3

やった!富士フィルムが進化した。久しぶりに覗いてみたら、確実にシンプリシティの方向に進化してるじゃないか! 関係者の方が記事を読んでくれたのかどうかは知らないが、ボタンとプリントをガッツリ減らして、ボディの質感やペイントのクオリティを高めて欲しいと以前僕が懇願していたモノがほとんどクリアされていて驚いたし、我らが日本のメーカーの未来にようやく明るい光が射した様な、無性に嬉しい気持ちになった。 上から下に向かってX-Pro1からX-Pro3まで、ボディの変化。Photo Yodobashiさんより拝借。X-Pro3はだいぶシンプルに、美しくなった。 液晶を見れなくしたり、ブラックペイントが剥げて金属が見えたり、Fujiの担当チームは相当なLeicaファンである事は間違いなさそうだ(^^) まだ実機を触っていないので分からないが、こうなってくると、Summilux 35mm ASPH.と合わせてX-Pro3で使用したら面白いはず。 、、と、Fujiの称賛はここまでで、僕の主題は別にある。 僕はこのX-Pro3の出現でFUJIに明るい未来を見出したからこそ、いちユーザーとして前途有望な富士に遠慮なくモノを書きたいので、FUJIラブな方はここから先は読まない方がいいかも(^^) メーカーの向いている方向がちょっとズレている感が否めない理由は、僕ははっきりしている。我々が求めているものはユーザーを子供扱いする事なく、自分たちが心から愛する「孤高」の一台であって、Leicaにそっくりなフジが欲しいのでは無い。遠目から見たら、Mで撮ってる様にしか見えない。ライカ・コピーを作る事は本質的にまだ、子供扱いしている同じベクトルにある。 我々日本人は、中国のコピー商品、まがい商品を軽蔑し馬鹿にしているが、これではドイツ人から笑われるし、FUJIのブランドイメージを、プアマンズ・ライカに貶める事にならないか? 技術的には日本は世界一なのだから、小手先じゃなく、お客さんに言われたからじゃなく、あとはプロダクトの核となるSoulに尽きる。上質を追い求める事は「人」自身の洗練であり、参考にすべきはLeicaやハッセルではなく、本来我々に備わっているはずの日本古来の禅の精神だ。 全く新しいFUJIが世界にお披露目される日に、X-Pro3を笑っていたLeica経営陣は今度は息を飲むことになると思う。 PS:この記事を出してからすぐに、FUJIに詳しい知人からメッセージを頂いた。僕はどうしても我が国を愛する余り、カメラに限らず日本メーカーに対し批判的なコメントになりがちで、エールのつもりがもしかしたらご不快にさせてしまう表現が含まれていたかもしれず、申し訳ありません。 ちなみにFUJIが化粧品の販売に踏み切ったのは、マーケティングの側面もあるが人の肌のコラーゲンと写真フィルムの素材が近い事、ヒトの細胞の大きさと写真フィルムの乳剤一層の厚みがほぼ同じ事、抗酸化技術が応用できる事など、写真フィルムの技術が活かせるという判断があったそうだ。 そしてデザインに関しても、X-pro2は国内のデザイン賞他、ドイツのデザイン賞を2つ(reddot賞とiF賞)受賞しており、ドイツ人からも一定の評価を得ているそうだ。 現に、Kodakは倒産したがFujifilmは元気に存続しているのは、マーケティングのメソッドに依る。 先日、実物を触りに新宿ヨドバシに立ち寄った。ひとつひとつのパーツをじっくり愛でながら製作者の志に想いを巡らせるとともに、やっぱり浅い知識で何かを批判する様な事はあってはならないと、反省した。実際X-Pro3は、全体的な質感が格段に向上していた。AとマニュアルSS間を意図せず行き来してしまうのを防ぐ工夫なども、これもライカをかなり意識しているけど(^^)、これらはユーザーにとって紛れもない進化だ。素晴らしいと思った。 素人意見に一つひとつご丁寧にお相手下さり心から感謝すると共に、キャノンニコンに先駆けて、日本のカメラ産業復興の起爆剤となる様な新世代デザインの次回作に期待しつつ、とにかく応援しております。(^^)

Leica Q2!

Leica Q2! 、、と言っても買った訳では無い。 予め断っておかなければならないのは、最近の僕は70mm以下の焦点距離で撮られた写真の、全体的な湾曲が気になって気になって仕方がない変態的な体質になってしまっている。以前はそんな事は考えた事もなかったが、一度気持ち悪く思ってしまうと潔癖症的にいつもどこか歪んで見える感覚。結構これは深刻な問題で、最近シャッターが激減している原因となっている。50mmでも不満な僕にとって、28mmレンズを装備したQシリーズは最初から購買対象から外れてしまう。 しかし先日、Q2をイチローはどう思うか?と読者の方がわざわざメッセージを下さったので、嬉しくなって僕なりの思うところを少し書いてみる(^^) 10年以上ぶりに朝の精進湖を訪れた。1000円札の裏の絵が撮られたスウィートスポットだ。ちなみに今日の写真はQ2とは全く関係ないし、ライカでもないAPS-Cの35mmレンズ。(^^) Fujifilm X-T20, Carl Zeiss Flektogon 35mm f2.4  (ƒ/8.0, 1/125, ISO 200) ©2020 Saw Ichiro. 大抵のブログや評論は、現ユーザーさんやメーカーさんなど様々な配慮が先立って、なかなか書き手の本心が分からない事も多いが、僕にも一応、僕なりの自分ルールがあったりする。 それは、文句を言っていいのは自分が身銭を切った機材だけで、持ってもいない道具に文句を言う権利は無い、というものだ。それではただの性悪な悪口になってしまうし、文句には、その裏に愛が無ければならないと思っている。 だから僕も、Q2に関して何も文句はございません(^^) Q2にしてもM10モノクロームにしても、近年のライカの高画質に向かう進化が目覚ましい。中でもQ2はムービーも撮れるし、寄れるのでテーブルフォトも余裕だし、軽いしM10オリジナルを凌駕してしまうような描写で、現Mユーザーを口説き落とすだけの誘惑は十分にある。それに、気分は26歳のままのつもりが最近いよいよ視力の衰えを実感し、本格的なジジイを自覚しつつある今日このごろ(^^)、オートフォーカスはやっぱり魅力的だったりする。 M用レンズ、ズミルックス 1.4/28mm ASPH.は85万円もする高級レンズだが、Q2はF1.7版とは言え、ズミルックス28mm ASPH.を搭載して748,000円。重量もズミルックスMの440gに対し、Q2はボディ込みで720gと来れば、いちいちレンズを付け替えるのも面倒だし、当然Mとの二台持ちを検討する流れになるのは、恐らくLeica社の計算通りだろう(^^) 僕も何度かJLUGの先輩方にQ2を触らせて頂いたし、Leica中判の画質を見慣れたつもりの目にも、Q2のやる現代的で緻密な描写に何度も驚かされている。JLUGやLeica Meetでも時々Q2の見事な作品を目にするし、4K動画が必要な人がどれだけ居るかは分からないが、ムービー用途としても最高では?と僕も邪心を何度か抱いた(^^)。でも今回はやめた。ここからはやめた個人的な理由を書いてみる。 自慢の機材をズラリと並べたおじさん達に包囲されながら、三脚も忘れてミニデジカメを片手にヘラヘラしていた僕は、恐らく周囲からは最もやる気の無い頂点に認定されていたに違いない(^^)。Fujifilm…