2021年9月14日 イチロー

Sigma fpLでミュージックビデオ撮影に挑戦!

最近はあまり写真は撮ってない(^^)。でも意外と動画のお手伝いをあちこち頼まれたりして、お陰様でSigma fpLはまあまあ稼働している。fpLを選んだ最大の理由はもちろん、フルフレーム4K24pでのRAW動画収録するためだ。

完成した順でここでムービーをご紹介する予定だが、まずは最初にトライした石塚美咲ちゃんの「Hold hands in the dark」のMVから。

歌を録音した当日に映像まで撮る、ちょっと無茶なスケジュールだった事もあり(^^)、現場は待った無しのぶっつけ本番。陽も落ちかけていて、森が深いため既にISOは3200。2回ジンバル、1回三脚、1回手持ちの計画で、露出的に撮り直しの時間は無い。何かアクシデントが起こってもそのまま曲終わりまで撮り続ける。

足場の悪い場所で後ろ歩きでジンバルを回すのは、すこぶるムズい事はこの時分かった(笑)何度かマジゴケした部分は他のテイクを入れて誤魔化しているw。

「そこの枝をくぐって!」

「いま天を仰ぎ見てー!!、そこで靴脱いじゃえ(笑)」

「俺を追い越してー、そこで俺が追いつくまで待って!!、道に出たら右に向かって走れーーー!!」

全部その場の思いつきだがw、思いつく限りその場で叫んでいるのを、みさきちゃんが自然で完璧なパフォーマンスをしてくれたお陰で、なんとかなった。お見事!

4回し分だけなんとか撮れたが、いくら長回し一発撮りがコンセプトだったとしても、ちょっと余裕が無さ過ぎた。終わった時にはチーム全員汗だくの泥だらけだった。反省点はいろいろあるけど、この時、このメンバーでこの場所で撮れた作品は、大切な一期一会。撮り直しして改善出来る部分は多分あると思うけど、この時を超える事が出来ないもっと大事な何かが写ってる気がした。

なんだか夢中で遊んでいた子供の頃に戻った様で、面白かった。

軽いノリで引き受けたはいいが(^^)、動画をちょっと真面目にやろうとすると最低限揃えるだけでもいろいろ大変で、見た目も大袈裟になってくる。以下は今回の撮影にあたって揃えた、Sigma fpLのアクセサリーを紹介してみる。

歩いてるモデルの長回しという事で、今回はジンバル(スタビライザー)が肝になる。以前から検討していたDJI RSC 2 Pro Comboを選んでみた。所有レンズがほとんどがマニュアルなので、リモートでダイヤル操作するフォーカスモーターが必須だったので、プロコンボの方を選んだ。付属のRavenEye映像伝送システムで、iPhoneでリアルタイムに確認出来るのも現場では有り難かった。

ただし、fpL本体のUSBはSSDドライブで専有しているため、ジンバルの録画ボタン等の連動は出来ない。まあそれでも特に不自由は無いが。

今回の映像が揺れ過ぎなのはイチローが下手なせいであって(^^)、RSC2はしっかり仕事をしてくれたが、そもそもスタビライザーはパワーがあればあるほど安定性が高い様で、今後も動画でいろいろ遊ぶなら一回り大きいRS2 Proの方を選んでも良かったかな?とちょっと思っている。

ただ軽量なRSC2とは言え、6分の曲を連続2回し分、片手でジンバル+カメラ+iPhoneを掴んで画面を覗きながら山を這いつくばってみると(^^)、あまりの重さに右手が固着してしまった。合計で何kgあるか知らないが、事実上これ一式を片手で運用するのは不可能と悟り、帰ってすぐにハンドルも追加購入。やり始めるといろいろ学ぶ事がある。

ちなみにレンズは、一回し目がいつものCarl Zeiss Jena Flektogon 35mm f2.4、2回目がまだレビューを書いていないが、比較的最近買ってみたNOKTON 21mm F1.4 Aspherical VMで、このテイクがこのMVのメインになった。フレクトゴンをメインにしようと思っていたので、これは想定外。普段、写真で使うと21mmはとても広く扱いが難しく感じるが、ムービーでは広角の方が活躍する場面が意外と多いかも。

三脚固定シーンではSigma 105mm F2.8 DG DN MACROと、お気に入りのいつものContax Planar 85mm f1.4で手持ちで撮った。

SSDドライブ等をカメラに固定するために、リグも必要になってくる。必要以上にカメラをデカくしたくないので、出来るだけ小さいものをチョイス。

Cinema DNG撮影するには外部SSDドライブ必須。

いろいろ金がかかる(^^)。

現像?というのかなw、編集とカラーグレーディングはDavinci Resolve。今まではFinal Cut Pro Xなど他のアプリもいくつか使ってきたが、Sigma fpLのCinemaDNG現像となるとDavinci一択だ。写真の加工とはまたいろいろ概念が違っていて当面は学習を続ける必要があるが、こっちの考え方の方がクリエイティブでやりやすい面も多々あると思った。

カメラは単なる趣味だったのが、ちょっとだけ人の役に立つために使っていると思うと、なんだか妙に嬉しい(^^)

 

双眼望遠鏡APM120の奮闘改造記
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ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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Leicaオーナーになるということ

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Leica Mの機種別・メリットとデメリットまとめ

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世界で最も愛されるカメラ(改定)

世界で最も投稿されているカメラをFlickrのカメラファインダーで見てみると、本日付けでダントツでiPhoneだ。2位がキャノン、3位ニコン、4位SAMSUNGのギャラクシー、5位のソニーと続く。フジは7位でライカは15位だった。

Leicaレンズの話

レンズ選びの参考になるかも

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ズミクロンを押した直後に恐縮だが^_^、先日のJLUGの集まりで先輩方のレンズを触らせて頂いた勢いで、久しぶりにズミルックス50を購入してしまった。初代と現行第4世代を経て、今回は第2世代を選んだ。そして悟った。やっぱズミルックス50はむちゃくちゃ面白い!

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Leicaレンズ沼の攻略法(入門編)

「ライカを買いたいが何がオススメか」と問われたら、ほとんどのライカ・ユーザーは、待ってましたとばかりに、うざいくらいにウンチクを披露しながら懇切丁寧に教えてくれるはずだ(笑)僕も含め、普段からそんな事ばかり考えてる連中だ。

ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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構図の添削2

前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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構図の添削

先日、構図改善大作戦でちょっと紹介したが、最近の僕の写真が現役デザイナーにどの様に指摘されたか、いくつか例題を出してみる^_^。まずは写真を貼って、その次に構図の添削付きを順番に並べるので、答えを見る前にどこを改善すべきか、是非貴方も僕の駄作を添削してみて欲しい。

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問題は、構図だ!

いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑)今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。

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日本のライカオヤジ

最近買った写真集。”One Mind’s Eye” Arnold Newman。これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。

Leica M型の使い方

オーナーは教えてくれない、ライカは実は超カンタンな件

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現代デジタル・ライカで速射性を考える

クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。

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カルティエ・ブレッソンの教えをM10でやってみる

いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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ライカの内蔵露出計

「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。

写真に向き合う人のための登竜門

いろんな人からイイこと聞いたり実験したりしたのでシェア

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

L1020739

Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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天体観測

双眼望遠鏡APM120の奮闘改造記
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