2024年3月8日 イチロー

Askar 120APOが2本届いた!(速報)

、、と言ってももう一週間くらい前かな?(^^) もちろん双眼望遠鏡を計画しているものだが、サイズ的にも重量的にも価格的にも、この鏡筒はBINO用途のスタンダードになり得る好都合なスペックに満ちている。これを試さずにはいられるか!

口径120mm、焦点距離840mm F7。鏡筒バンド、ビクセンアリガタ合わせて6.5kg。12cm、3枚玉でこの重量は軽い。3.3インチフォーカサーもBINOユースに好適。ほぼ同じスペックの3枚玉、Sky-Watcher ESPRIT 120EDより3kg軽く、15万円安い。しかも一本あたりの差なので双眼だともちろん二倍(^^)。似たスペックのチャイナ鏡筒としてはSVBONY SV550 三枚玉アポクロマート122mm f/7がある。こちらのフォーカサーは2.5インチなのでEMS使用では僅かな口径食が起きる可能性はあるものの、さらにリーズナブルだ。

日本の代理店がなかなか販売スタートしてくれないので直輸入した。多少の不安もあったが一週間も早く届いた。これは文句なしに美しい。が、少々問題もある(^^)

10cm延長筒を外した状態。手前がフードを伸ばした長さ。フードを縮めると、F5かと見間違える。(^^)

こんなに早く120APOを注文する事になるとは予想していなかったので、電子観望セットやらを揃えてしまったり、またもやセールで飛びついたアイピースx2に小遣いを使い果たしてしまい、まだEMSを注文出来ていない。笑

それにしてもビルドクオリティの高さに驚いた。フォーカサーも、造り、剛性、スムーズさ共にお見事。先日のRedCat 51IIと言い、近年のチャイナブランドは本当に元気がいい。近年の彼らの鏡筒はいよいよ洗練されてきた感じがする。

付属のセミハードケースに至っては、個人的にはこれこそ最も理想的なケースだ。これ以上軽量な空港で預けられるケースを探すのは難しい。望遠鏡業界は何も考えずクソ重いアルミケースとか付属するのが常だが、Askarは制作チームが本当に星見が好きなのだろう。実際に日々使うユーザー体験を本気で考えてるブランドと思った。

ケースのオレンジラインはなんと糸?プリント?されている。こういう若いデザインセンスは是非とも日本の望遠鏡メーカーも学んで頂きたい。しかし欠点もあって、ちょっと表面が引っかかれると簡単に線がほつれてカッコいい絵がボロボロになる。w

それとこれは欠点とは言えないが、このケースは10cm延長筒を装着した前提で中の仕切りが作られているので、EMSのために延長筒を常時外して使う場合は、中のウレタンをあちこちカッターで工作しないと収まらないのは盲点だった。笑

鏡筒フードには、左右両面にロゴがシンメトリックにプリントされていて、BINO制作には都合が良い。まあ僕の場合はホイル巻きにして使うので関係ないがw。

フードだけでなくハンドルも前後端にロゴが入っていて、こちらも方向を入れ替えても左右対称に作る事が出来る。鏡筒バンドも限界まで薄く軽量に作られていて、少しでも軽くしたいという意思が感じられる。

他社と比較してこの鏡筒はだいぶリーズナブルだが、ネガティブ・ポイントとしては内部迷光処理が簡易的だ。フード内側には無反射布が貼られているが、鏡筒内部は墨塗りに留まる。遮光環もコンサバティブな小さいものが2枚だったかな?この辺りがコストダウンポイントなのだろう。無反射布などは工作が簡単なので、各自ユーザーのカスタマイズの楽しみと言う事で、売価とのトレードオフと考えるべきだろう。

昼間、接眼側から中を覗くと、思い切り筒内が反射している(^^) ドローチューブ先端に遮光環を付けるだけでも相当違うはず。

※(3/12追記)これは焦点位置よりずっと対物寄りに覗き込んで撮影しているが、焦点位置から見るとここまで問題にならないかもしれない。もう少し実験してみる。

もう一点、ちょっと困るかもしれない不思議な現象がこの鏡筒にはある。届いた状態で10cm延長筒も付けたまま、ドーローチューブを最大に伸ばしても、アイピース直刺しだとピントが届かない。5cmくらい浮かせてやっと合うので、天頂ミラー等の、何かしらのアタッチメントが必ず必要だ。最近はこういうのありなの?カメラもフィルターケースやら色々光路長が伸びた状態でも、31.7mmスリーブ半差しでギリギリようやくピントが来た。

まあ、これを買うユーザーに初心者はいないだろうから実害は無いかもしれないが、実に冒険心に満ちたブランドだ。笑

簡易的にEMS-UMを充てがってみると、なんと10cm延長筒を付けたままで、EMSを装着して写真の位置でそれぞれのアイピースの無限遠が届いてしまった。そりゃ直付けでピントが来ない訳だ。どんだけ焦点距離が遠いのだ。

一緒に新調したニコンNAV-17HWが最も対物寄りの焦点で、10cm+ドーローチューブ13mm。
ニコンNAV-12.5HW+EiC-H10が最も焦点が遠く、10cm+ドローチューブ40mm。
Masuyama 32がその中間くらいだった。

写真で使用しているEMS-UMの光路長が136mm。
このBINOの目幅に最適化したEMS-ULの光路長は165mm。
目幅ヘリコイド無しのEMS-UXLの場合は180mm。

そして愛用しているフィルタースロットが+12mm。

UXLで行くなら、180-136+12=56mm、上記写真よりも引っ込む事になる。ULで行くなら165-136+12=41mm。いずれにしてもやはり10cm延長筒は外す事になるが、ドローチューブを結構フルに伸ばした状態に近い。無限遠ならそれで合焦するが、もう少し近い地上風景に合わせる余裕はほとんど無い。なんとも微妙な光路長だ。というか、やっぱりこれ、設計ミス?笑 まあ松本さん曰く、EMSを装着するアダプターでどうにでもなるとの事だ。

使用している3枚玉の材料のアナウンスは無く、本社にメールで聞いても教えてくれなかった(^^) 恐らくFPL-51じゃないかな?とりあえず片目で覗いた風景は、スッキリと明るく、鮮やかな景色が輝いていた。あんな簡易な迷光処理だが(^^)、像質は完璧!が第一印象。

少なくとも眼視用途においては、3枚玉に期待する通りの申し分のない光学性能だ。これは双眼化が楽しみだ。

※(3/12追記)日差しのある明るい日中、遠くの木々を使って一生懸命アラ探ししてみた(^^)。葉の無い枝の一番細い先端部分で、マスヤマ32mmでわずかなパープルフリンジが眼視で確認された。ニコンNAV-17HWでは若干緩和される気がするが、周辺ではやはり縁にほんのわずかに色が付く。周辺の黒い電線にもわずかにフリンジが見えた。

ただフリンジが見える対象をみつけるのには苦労するほどで(^^)、緑の木々や富士山の雪景色を散々眺めたが色収差は感じなかった。僕の記憶の範囲では、フローライト2枚玉のBorg 71FLよりはフリンジは格段に少ないと思った。まあ、このコスパだ。究極を求める人が買う鏡筒では無い(^^)。

カメラもちょっとだけ試してみたが、だいぶRedCatより拡大されて120APOの電子観望も楽しい(^^)。1/1.2インチセンサーのASI585MCで使う限り、フラットナーは必要無いんじゃないかな。電子観望で見ている限り、周辺像のアラを探しても見つけられなかったが、写真専門の人がこれをどう評価するのかは分からない。

バローレンズ等、何も使わずに直接撮影してスタック、トリミングした。(100%)

多分、左上のポチがシリウスB?眼視ではあれだけ苦労して見えなかったのが、12cmでこんなにあっさり分離する?いや違うかも、、

電子観望した絵を保存。無加工。この日は風も強かった。葉山のベランダ。M81がRedCat 51のアンドロメダサイズで写る。Askar 120APO+ZWO ASI585MC。BIN1、Gain252、10秒x24枚。(IR/UVカットフィルター)

星像はRedCat 51よりも若干大きい気もしなくも無いが、このカメラの組み合わせだとフルサイズ換算で恐らく焦点距離2500mmくらいになるのかな?地上風景を写すととんでもない拡大率になる。これくらいで当然な気もするし、そもそもバーティノフマスクが無いと僕がまともにピントを合わせられないのでw、まだ何とも言えない。


※(3/12追記)富士山周辺で少し電子観望してみた。僕の視力で3等星が見える程度で、富士山周辺は光害が結構酷い。しかし最初の一枚目が表示された時には、10秒露光でこんなに写るの!?と驚いた。これは少し加工、トリミングした。フラットナー、レデューサ等は持っていない。

M51。Askar 120APO,+ASI585MC、BIN1、Gain450、10秒47枚スタック。

アンテナ銀河のヒゲは、もうちょっと露光が必要? NGC4038。Askar 120APO,+ASI585MC、BIN1、Gain450、10秒34枚スタック。

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Leicaのススメ

ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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Leicaオーナーになるということ

このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。

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Leica Mの機種別・メリットとデメリットまとめ

最初は誰しも「ライカ+自分」の実験段階から始まる。もう少し発展すると、次第に「自分+ライカ」つまり道具の恩恵にあやかりつつも、主体は人間である事を意識する様になるし、またそうあるべきだ。最後は「自分+カメラ」、もはやライカであるかどうかは重要では無い段階に、至らなければならないと僕は思っている。

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世界で最も愛されるカメラ(改定)

世界で最も投稿されているカメラをFlickrのカメラファインダーで見てみると、本日付けでダントツでiPhoneだ。2位がキャノン、3位ニコン、4位SAMSUNGのギャラクシー、5位のソニーと続く。フジは7位でライカは15位だった。

Leicaレンズの話

レンズ選びの参考になるかも

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今度はSummilux 50mm F1.4 を考え直してみる

ズミクロンを押した直後に恐縮だが^_^、先日のJLUGの集まりで先輩方のレンズを触らせて頂いた勢いで、久しぶりにズミルックス50を購入してしまった。初代と現行第4世代を経て、今回は第2世代を選んだ。そして悟った。やっぱズミルックス50はむちゃくちゃ面白い!

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APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.登場以降、なんとなくその廉価版的な存在になりつつあるノーマル・ズミクロン50が、今どんな意義があるのか再考してみる。ちなみにアポ50が価格コムで現在99万円、ノンアポが30万と3倍以上の価格差がある。

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Leicaレンズ沼の攻略法(入門編)

「ライカを買いたいが何がオススメか」と問われたら、ほとんどのライカ・ユーザーは、待ってましたとばかりに、うざいくらいにウンチクを披露しながら懇切丁寧に教えてくれるはずだ(笑)僕も含め、普段からそんな事ばかり考えてる連中だ。

ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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構図の添削3

JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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構図の添削2

前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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構図の添削

先日、構図改善大作戦でちょっと紹介したが、最近の僕の写真が現役デザイナーにどの様に指摘されたか、いくつか例題を出してみる^_^。まずは写真を貼って、その次に構図の添削付きを順番に並べるので、答えを見る前にどこを改善すべきか、是非貴方も僕の駄作を添削してみて欲しい。

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問題は、構図だ!

いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑)今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。

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最近買った写真集。”One Mind’s Eye” Arnold Newman。これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。

Leica M型の使い方

オーナーは教えてくれない、ライカは実は超カンタンな件

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クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。

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カルティエ・ブレッソンの教えをM10でやってみる

いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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ライカの内蔵露出計

「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。

写真に向き合う人のための登竜門

いろんな人からイイこと聞いたり実験したりしたのでシェア

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

L1020739

Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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天体観測

Sony α7C IIの動画作例 MV4連発!
電子観望+眼視でメシエマラソンに挑戦!計画編