2018年2月18日 イチロー

APO-Summicron-M 75mm f/2 ASPH.とSummilux-M 50mm f/1.4 ASPH.の比較テスト

APO75mmは個人的に、ずっと気になっていながら、なかなか手が出ない最右翼だ。flickr等ではとんでもなく素晴らしい作例に出会える反面、M用としてはその長めの焦点距離からやや批判的なユーザーも多く、実際の所どうなのか、新宿マップカメラでテスト撮影させてもらった。(ちなみに上はズミルックス50。)

仕事帰りに立ち寄ったので、既に閉店間際。新品APO75だけお借りして、15分ほど、手持ちのSummilux 50 ASPHと比較撮影してみた。ホタルの光を聞きながら^_^

ミニ三脚を立てて同じカメラ位置から撮影したものと、75に近いフレーミングまで50を近づけたもの、そして50を75サイズにクロップしたもの。APO75はf2.0のみ、ルクスはf1.4とf2.0。正確にピントの感じも比較したかったので、一応LV拡大も使ったのだが、それぞれ二枚づつ撮っていても後でLRで拡大してみるとジャスピンと微妙なものが混在していて、両者とも非常にシビアなレンズと感じた。LV+三脚+2秒タイマーなので基本的にブレは起きないはず。

APO75、ルクス50と同サイズくらいかなと思っていたが、一回り大きい。重さもルクス黒335gに対し430g。Voigtländer Nokton 50mm F1.1‎とほぼ同重量だ。660gのM10と合わせると1kgを超える。

写真は全てM10、ISO100、SS1/60s、AWB。Rawから露出とWBだけ現像で揃えて書き出したjpgをいくつかアップしてみる。ワードプレスがエラーが出るのでフルサイズはあきらめて、横幅1920pxだ。


50 f1.4


50 f2.0

縦に並べても一見分かりにくいが、全画面で切り替えながら眺めると周辺減光量の差が一目瞭然。f2.0でも多少落ちるが、f1.4は画面のかなり内側まで周辺減光の影響が見られる事を改めて確認。これがズミルックスらしさの一旦を担っている。


APO75 f2.0。上と同じカメラ位置。ちゃんと測っていないが、被写体とカメラとの距離は恐らく2mちょっとだ。端正だが、なんだかズミルックス50をf2.0まで絞ったのと似ている気もする。

今度はズミルックス50を75のフレーミングに似た感じになるまでカメラを被写体に近づけてみる。恐らく被写体から1.5mくらいか。


50 f2.0 接写。このパースの差は正直、予想以上だった。同じテーブルの上で前に移動したので、カメラの向きがさっきより若干見上げる感じになっているのを考慮しても、結構違う。背景の壁の絵のあり方も別物。なるほどー ちなみにこの距離のf1.4はこれ。


50 f1.4 接写。このくらいのフレーミングで人を撮るタイミングが僕の場合かなり多いだけに、この結果には考えさせられる。

次は、先程のAPO75と同じカメラ位置で撮った50 f2.0をクロップしたものを、APO75と並べてみる。


APO75 f2.0。


50 f2.0 クロップ。

如何だろうか。背景のボケ感が多少異なるものの、この環境下では、ズミルックス50 f2.0をクロップしたものは、APO75開放とそっくりなのだ。もし50mm f2クロップバージョンに軽く周辺減光エフェクトを加えたら、両者がどっちのレンズで撮られたかクイズを、僕は当てられる自信が無い。APO75の方が、ほんの僅かに端正で歪みが少ないのがうっすら感じ取れるかな?このシーンでは、それ以上の事はよく分からない。

僕は自分でレンズを作った経験も、今後作る予定も無いのでw、レンズの内部構造に全く興味が無いのだが、両者が妙に似ているので、ちょっと調べてみた。


APO75。7枚5群。


50APSH. 8枚5群。


APO75。


50APSH.

うん。よく分からんがw、同じでは無い。でも使ってるレンズ材の出処は同じじゃないかなあ。

なーんだ、ズミルックスをf2に絞って、クロップすればほぼ同じか!と捉える事も、このシーンに限っては出来なくは無い。でも50mmのフレームを75mmサイズにクロップというのは、結構大胆なカットだ。いくら素人を標榜していてもそれもちょっとなあとも思うし、やっぱりカメラは1m近辺まで近づくと物凄く歪んでしまう事に改めて気付かされた。

かと言ってそのために46諭吉かあと思うとなかなか取り敢えず買ったれ!ともいかない。

いずれにせよこの場所とこの被写体(弟ですw)では、レンズの一番大事な、琴線に触れる様な魅力が全然伝わらない。いつか日中にちゃんとモデルを撮って比較してみたい。それでもレンズの特徴を部分的に垣間見る事は出来た。ついでにLeica SとSLのパンフももらってきた^_^。物凄い疲れていたが楽しかった。
マップカメラ新宿店さん、ありがとうございました!

ちなみに今回使ったミニ三脚はこれ。作りがしっかりしていてお気に入り。ライカMならアタッチメント無しで縦構図も行ける!これなら常にバックに入れっぱなしでも苦痛は無いし、タイマーでの集合写真や夜景など、持ってて良かったと思う場面が度々ある。以前flickr exploreに選ばれた都庁夜景も、これで撮った。

 

(2018年2月19日追記)
そういえば、大事な事を書き忘れた。APO75には、ピントリング・レバーが無い。ちょっと慣れてくると手元でピントリング位置の当たりを付けながら構えたり出来るのは、このレバーのおかげ。いきなり距離計を覗くよりずっと速射性に有利だ。

レンズに外付けするピントレバーなるモノも市場にあるが、あの美しいレンズに余計なモノを装着するのも個人的には何かが違う。そもそもレバーが無いのは、レンズ口径的に平らな場所にカメラを置くと、突起があたってしまう計算があっての事だろう。改めて見るとズミルックス50mmでギリギリだった。残念だが仕方ない。レバーが無くても慣れれば、無限遠に回しきってからの戻す加減、最短からの戻す加減で似たような事が出来るのかもしれない。

最近発表されたNoctilux-M 75mm f/1.25もとっても気になる存在だが、そう言えばこれもレバー無し。レンズ単体の重量が1,055g、定価162万円也。M用レンズとしてはまた賛否両論渦巻きそうだ。

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Leicaのススメ

ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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構図の添削3

JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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構図の添削2

前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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写真に向き合う人のための登竜門

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

L1020739

Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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番外編

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