S-E+70mm Summarit 1本だけで、チャレンジしてみた。3月末にKyotaくん、4月頭にReiさんのアーティスト写真を立て続けに撮影した。
Kyota君の時は仕事の合間のほんの一瞬、ギリギリのタイムスケジュールで遊んだので、ほとんど何かを考える余裕はゼロだったが、まだ手に馴染まない道具なら尚更、出来るだけこういうチャンスを大事にしたい。
Leica S-E + Leica Summarit-S 70mm f/2.5 ASPH (ƒ/2.5, 1/125s, ISO 1600) ©2018 Saw Ichiro.
Reiちゃんの時は半日かけて、気が済むまで撮った。2000枚。(笑)撮り過ぎ。無駄打ちが多すぎるらしい。だいたい、撮ったその日に半分は削除する。特に人を撮る時は、用意された表情と表情の合間のトランジション(経過点)を撮りたいので、余計に枚数がかさむ。
Leica S typ006のシャッター間の速度は、連写モードにしてもなお、いつも僕の心地よいタイミングよりもちょっとだけ遅い。でもこれくらい遅くて僕の場合は丁度よいのかもしれない。もうちょっと瞬間を意図的に狙って打つべきという事だ。またSDカードの書き込みスピードにより、ここの感覚は結構変わってくる可能性もある。
GPSオフ、撮影後のプレビュー5秒、2分で自動スリープ設定で、32GBのSDカードを撮り切り、結局2000枚撮ってバッテリー残量は確かまだ残っていたと思う。いや途中で替えたか記憶が怪しい。でもこれなら普通は予備バッテリーは無しでもいいかもしれない。
Leica S-E + Leica Summarit-S 70mm f/2.5 ASPH (ƒ/2.5, 1/4000s, ISO 800) ©2018 Saw Ichiro.
Rawのみjpg無しで、32GBのSDカードで580枚、128GBで2330枚撮影出来る。同じCCDライカでもM9が認識出来る最大容量は確か16GBまでだったと思うが、S-Eは最新のデカイSDもちゃんと読めている様だ。
S-Eの自動スリープ機能
自動スリープ機能に頼って、僕はライカの電源を切る習慣が無いのだが、ある日、娘の卒園式に持ち込んだSが、現場で全く起動出来ない事故が起こった。結局その日は一枚も撮ることが出来なかった。その原因は、自動スリープ設定がいつの間にか、勝手にOFFに変わってしまうのだ。卒園式の前夜は一晩中、Sがスタンバイ状態だったという事になる。
何度かこのバグ?を経験したのだが、どうやらテザリングを使うとこの設定が自動的にOFFになる様だ。テザリング中は確かにこの振る舞いは有り難いが、テザリング終了後に元の設定に戻る仕組みが無いらしい。この辺がデジタルの危うさだ。電池が無ければクソ重いガラクタを持ち歩く事になる。
バッテリー容量自体は十分だが、この手の事故を防ぐため、仕方なく2万円超えのライカ純正(超高級)予備バッテリーを買ったとさ。とほほ。
今日は先輩方から教わったナイス・トピックがいくつかある。
フェイスブックの画像サイズ
今日まで僕は知らなかったのだが、フェイスブックに投稿出来る最大画像サイズは、長辺が2048pxで、それ以上の画像をアップロードすると自動的に2048にリサイズされる。モバイルや他のアプリだと振る舞いが違う場合もある様だが、フェイスブックで最高画質を求めるならば、2048pxジャストで書き出すべきだろう。
https://m.facebook.com/help/266520536764594?helpref=related
Google Nik Collection
完全無料の単体アプリで、アナログライクな質感にするAnalog Efex Pro、モノクロ調整ツールのSilver Efex Proなど、便利ツールが複数内包されている。LightroomやPhotoshopからもプラグイン的に扱う事が出来る。Lightroomとは違ったプリセットやパラメータが色々あって面白いし、僕はまだ数回しか試していないがオススメ。
https://www.google.com/intl/ja/nikcollection/
前後のストーリーを連想させる方法
これを一言で具体的に言い表すとしたら、どういう言葉が当てはまるだろうか。僕は写真を習った経験が無いので、こういうノウハウは一つも知らないのだが、先輩から頂いたお言葉がきっかけで思い至った。
前後のストーリーを感じるためには「何かの動作の途中」である必要があるのだ^_^
言葉にすると当たり前だし、賢い人なら言葉にするまでも無いのだろうが、僕の頭は具体的に言語化する方が思考が進む。ストーリー云々と言われてピンと来なくても、動作の途中を撮れと言われれば小学生でも撮れる。
ストリートの面白さは、まさにこれだと思う。被写体の全てが何かの途中だからこそ、写真が動的で躍動感があるのではないか。特にポートレートの場合は相手が子供でない限り、どうしても被写体が静止しがちだ。意図的にそのニュアンスは入れていいかもしれない。
次回からこの事を少し意識して撮ってみたい。(いざ現場に行くと、いつも何もかも忘れてただ無心にシャッターを押してしまうのだが。)
ギャラリーをまとめてみたので、お時間がありましたらご笑覧頂けますと光栄です。
Gallery – Kyota Portrait Gallery – Rei Portrait