いつもお世話になっている芸能事務所御一行様が、サプライズで遊びに来てくれた。二人のプロカメラマンもいらしていたが、当然僕も写真を撮らせてもらった^_^
女優・タレント VANRIちゃん。葉山のバルコニーにて。
今まで何を撮りたいか?と聞かれても「なんでも」としか答えられなかった僕だが、ライカを使うようになってから、明確に「人」を撮りたいと思うようになった。
Thorsten von Overgaard氏の何気ない一節が、妙に心に残っている。
“In a portrait session two people meet and have to work together to accomplish a portrait that they can agree is good.
A portrait is not a recording of how the person looks. It’s an artistic presentation of a personality.”
“ポートレートとはその人の容姿の記録ではなく、個性のアーティスティック・プレゼンテーションである。”
長者ヶ崎に佇む娘。Leica M10, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 800)
ただ綺麗なだけじゃなく、僕の琴線に触れる風合いが得られるのは、ズミルックス50mm asph.の場合が多い。何とも言えない、女性的な柔らかさが写り込んでくれる。
僕の場合、5本ほどレンズを所有しているものの、95%はズミルックスを付けっぱなしだ。超写実的なズミクロン50mmも本当に面白いのだが、ちょっと小遣いが必要で性懲りもなくまた手放してしまった。
この日はズミクロンのラストシューティングだった。Leica M10, Leica Rigid Summicron 1:2/50 (ƒ/2.0, 1/60, ISO 400)
Leica M10, Leica Rigid Summicron 1:2/50 (ƒ/2.0, 1/60, ISO 100)
無理に明るく見せようとしないLeicaの露出計のキャラクターは、僕はとても気に入っているのだがポートレートとしては、若干アンダー気味の目が出る事が多い。特に肌を白く見せたい女性ポートレートの場合、いつも1/3程度、場合によっては1段近く後から露出を上げている事に気がついた。
どこかのFacebookグループで素敵な写真を掲載している人が、良いアイディアを書いてくれていた。瞳にピンを合わせるので、どうしてもそのまま顔の位置で測光しがちだが、顔がアンダー気味になる時は、中央重点測光でバストの位置でレリーズ半押しで大半は解決するそうだ。
なるほど!と思いつつ、いざ撮る時は常に慌ててるし、いつも忘れて未だに僕は実践したことは無い。(笑)
スポット測光の場合、何気なく風景にカメラを向けるだけでも、フレームの中心1%がたまたま小さな日陰だったりするだけで露出を大外ししてしまう。ライカMは基本的には中央重点測光が使いやすいと思う。
鎌倉のカフェにて。Leica M10, Leica Rigid Summicron 1:2/50 (ƒ/2.0, 1/45, ISO 6400)
(2018年2月26日:追記)
一番上のVANRIちゃんのショットが、大好きなフェイスブックのThe Leica Portrait Groupの表紙に選ばれた。本気で敬愛する写真家がうじゃうじゃいるグループの中で、身に余る光栄です。ありがとうございました!!(LPG Cover 26.02.2018)