2019年3月14日 ichiro

DxOMarkの数字は正しいのか

今日はライカ以外の昔の写真を載せてみる^_^これは確かSony α7にオールドSummilux 50だったかな。ズミクロン50かも。

事前知識を持たない消費者がこの表を見れば「Leicaは値段は高いだけで、ニコンやソニーにあらゆる面で性能が劣っているんだな、ここまで差があるならライカを買うなんて阿呆だ、D850とα7R IIIのどちらかに決めよう」と、普通なら初期の段階でライカは選択から除外される。100人いればほぼ全員が同じ方向に誘導されるはずだ。

Leica M10: A classic reinvented

 LEICA M10  LEICA M     D850     α7R III
Overall Score
(センサーの総合点)
86 84 100 100
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.4 24 26.4 26.0
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.2 13.3 14.8 14.7
Low-Light ISO
(許容できる最高のISO感度)
2133 1860 2660 3523

出典:デジカメinfo
http://digicame-info.com/2017/12/dxomarkleica-m10.html

これを見て、いや俺はMで決まりだ!と言う勇者がいたら彼は偉大な人物になるだろう。こういう極端な結果になる原因は4つ考えられる。

  • 本当にライカは日本勢に明確に劣っている
  • DxOMarkチームの主要メンバー自身がニコンor ソニー愛用者である
  • 日本メーカーはこういった数字上のSPECマーケティングに十分に力を注いでいる
  • お金、政治的な思惑が裏にある

このうちのどれか、或いは全部かもしれない。そもそもLeica M10の24メガピクセルに対し、D850は45.7メガピクセル、α7R IIIは42.4メガピクセルと、これだけ見てもM10の画質はニコンの半分の実力しか無い様に映るだろう。画素数の大きさより画素ピッチやら、素子サイズがどうのとか一生懸命説明しても、購買層ピラミッドのマジョリティ(最も初心者層)には響かないし、僕自身興味もない。

ライカチームはよく言えば誠実、悪く言えば不器用と言えるのかもしれないが、プロ・ユーザーの声を反映してLeicaは長らく24M以上は不要というスタンスだった。しかしここに来てLeica Q2で47.3メガピクセルを打ち出して来たのは、スペック競争でも日本勢に対抗する舵を切ったのだろうか。Q特有のクロップ前提の使い方を意識したのもあるのだろう。僕個人としては24Mで十分、Leicaの愚直なまでの本質優先主義が好きなのだが。

たまにはキャノンとか使ったりする事もある^_^。運動会とか。Canon Kiss4。

僕は昔、初代α7をしばらく使っていたのでDxOMarkの記事を見る度に、感覚的にはズレを感じる。だって両方使ってみて、出て来る絵はα7よりMの方が好きと僕は感じてしまうから。なのにソニーが圧倒的に優秀で、M10はAPS-Cセンサーと同レベルとか言われても、本当かなあ、まあ別にいいけど^_^、という程度の感想をいつも持ってはいる。その後、α7RになったりバージョンIIIになったりして、物凄く良くなったのかもしれないし、D850も使った事は無いが実際、素晴らしいカメラなのだろう。

しかし一つ、ひっかかる事がある。この表によればM10は一つ前のM Typ240からほとんど進化していない事になっているどころか、M10よりもM Typ240の方が、ダイナミックレンジが広いというのだ。両方しばらく使った人ならこの数字が現実の印象と異なる事は疑い無いし、以前僕は両者を興味本位で計測、比較した事がある。カラーチェッカーパスポートを使用した、素人のテキトー計測だが、その結果は僕の感覚とマッチするものだった。

Leica M Typ240

Leica M10

レンズは同じSummilux 50 f1.4 ASPH.だ。

だからと言ってM10の方がM typ240よりいいと主張している訳では無いし、本質はスペックの外側にあると僕は思っている。それにこのグラフ自体、完全ド素人の計測だし、僕の方が正しいと主張するつもりも無いのだが、DxOMarkはどうも怪しいなあ^_^、こういう客観的(に見える)数字を出されてしまうと、皆こんなデータは持っていないので誰も反論出来なくなってしまう。Leica M10を買わない方が良いと宣伝する意図がある?それで得するのは誰?ライカは買わない方がいいと聞いてホッとする写真愛好家は少なくないと思うが^_^

これも確かSony α7+オールドSummilux 50.

そもそも彼らの組織は何の目的であのサイトを運営しているのだろう。(僕も同じ事が言えるかw)

ビジュアル芸術を何でも数値化する事自体に意味があるのかは分からないが、少なくともDxOMarkはマーケットに与える影響力は小さくない。誠実で正しい数値を公表して頂かないと、僕の様ないい加減な個人の主観ブログと変わらないよ。

2018年の結果報告と2019年の展望
米国滞在
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Leicaのススメ

ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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Leicaオーナーになるということ

このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。

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Leica Mの機種別・メリットとデメリットまとめ

最初は誰しも「ライカ+自分」の実験段階から始まる。もう少し発展すると、次第に「自分+ライカ」つまり道具の恩恵にあやかりつつも、主体は人間である事を意識する様になるし、またそうあるべきだ。最後は「自分+カメラ」、もはやライカであるかどうかは重要では無い段階に、至らなければならないと僕は思っている。

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世界で最も愛されるカメラ(改定)

世界で最も投稿されているカメラをFlickrのカメラファインダーで見てみると、本日付けでダントツでiPhoneだ。2位がキャノン、3位ニコン、4位SAMSUNGのギャラクシー、5位のソニーと続く。フジは7位でライカは15位だった。

Leicaレンズの話

レンズ選びの参考になるかも

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今度はSummilux 50mm F1.4 を考え直してみる

ズミクロンを押した直後に恐縮だが^_^、先日のJLUGの集まりで先輩方のレンズを触らせて頂いた勢いで、久しぶりにズミルックス50を購入してしまった。初代と現行第4世代を経て、今回は第2世代を選んだ。そして悟った。やっぱズミルックス50はむちゃくちゃ面白い!

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Leicaレンズ沼の攻略法(入門編)

「ライカを買いたいが何がオススメか」と問われたら、ほとんどのライカ・ユーザーは、待ってましたとばかりに、うざいくらいにウンチクを披露しながら懇切丁寧に教えてくれるはずだ(笑)僕も含め、普段からそんな事ばかり考えてる連中だ。

ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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構図の添削3

JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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構図の添削2

前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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構図の添削

先日、構図改善大作戦でちょっと紹介したが、最近の僕の写真が現役デザイナーにどの様に指摘されたか、いくつか例題を出してみる^_^。まずは写真を貼って、その次に構図の添削付きを順番に並べるので、答えを見る前にどこを改善すべきか、是非貴方も僕の駄作を添削してみて欲しい。

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問題は、構図だ!

いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑)今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。

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日本のライカオヤジ

最近買った写真集。”One Mind’s Eye” Arnold Newman。これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。

Leica M型の使い方

オーナーは教えてくれない、ライカは実は超カンタンな件

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現代デジタル・ライカで速射性を考える

クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。

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カルティエ・ブレッソンの教えをM10でやってみる

いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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ライカの内蔵露出計

「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。

写真に向き合う人のための登竜門

いろんな人からイイこと聞いたり実験したりしたのでシェア

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

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Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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天体観測

2018年の結果報告と2019年の展望
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