今日はライカ以外の昔の写真を載せてみる^_^これは確かSony α7にオールドSummilux 50だったかな。ズミクロン50かも。
事前知識を持たない消費者がこの表を見れば「Leicaは値段は高いだけで、ニコンやソニーにあらゆる面で性能が劣っているんだな、ここまで差があるならライカを買うなんて阿呆だ、D850とα7R IIIのどちらかに決めよう」と、普通なら初期の段階でライカは選択から除外される。100人いればほぼ全員が同じ方向に誘導されるはずだ。
・Leica M10: A classic reinvented
LEICA M10 | LEICA M | D850 | α7R III | |
---|---|---|---|---|
Overall Score (センサーの総合点) |
86 | 84 | 100 | 100 |
Color Depth (色の再現域と分離) |
24.4 | 24 | 26.4 | 26.0 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) |
13.2 | 13.3 | 14.8 | 14.7 |
Low-Light ISO (許容できる最高のISO感度) |
2133 | 1860 | 2660 | 3523 |
出典:デジカメinfo
http://digicame-info.com/2017/12/dxomarkleica-m10.html
これを見て、いや俺はMで決まりだ!と言う勇者がいたら彼は偉大な人物になるだろう。こういう極端な結果になる原因は4つ考えられる。
- 本当にライカは日本勢に明確に劣っている
- DxOMarkチームの主要メンバー自身がニコンor ソニー愛用者である
- 日本メーカーはこういった数字上のSPECマーケティングに十分に力を注いでいる
- お金、政治的な思惑が裏にある
このうちのどれか、或いは全部かもしれない。そもそもLeica M10の24メガピクセルに対し、D850は45.7メガピクセル、α7R IIIは42.4メガピクセルと、これだけ見てもM10の画質はニコンの半分の実力しか無い様に映るだろう。画素数の大きさより画素ピッチやら、素子サイズがどうのとか一生懸命説明しても、購買層ピラミッドのマジョリティ(最も初心者層)には響かないし、僕自身興味もない。
ライカチームはよく言えば誠実、悪く言えば不器用と言えるのかもしれないが、プロ・ユーザーの声を反映してLeicaは長らく24M以上は不要というスタンスだった。しかしここに来てLeica Q2で47.3メガピクセルを打ち出して来たのは、スペック競争でも日本勢に対抗する舵を切ったのだろうか。Q特有のクロップ前提の使い方を意識したのもあるのだろう。僕個人としては24Mで十分、Leicaの愚直なまでの本質優先主義が好きなのだが。
たまにはキャノンとか使ったりする事もある^_^。運動会とか。Canon Kiss4。
僕は昔、初代α7をしばらく使っていたのでDxOMarkの記事を見る度に、感覚的にはズレを感じる。だって両方使ってみて、出て来る絵はα7よりMの方が好きと僕は感じてしまうから。なのにソニーが圧倒的に優秀で、M10はAPS-Cセンサーと同レベルとか言われても、本当かなあ、まあ別にいいけど^_^、という程度の感想をいつも持ってはいる。その後、α7RになったりバージョンIIIになったりして、物凄く良くなったのかもしれないし、D850も使った事は無いが実際、素晴らしいカメラなのだろう。
しかし一つ、ひっかかる事がある。この表によればM10は一つ前のM Typ240からほとんど進化していない事になっているどころか、M10よりもM Typ240の方が、ダイナミックレンジが広いというのだ。両方しばらく使った人ならこの数字が現実の印象と異なる事は疑い無いし、以前僕は両者を興味本位で計測、比較した事がある。カラーチェッカーパスポートを使用した、素人のテキトー計測だが、その結果は僕の感覚とマッチするものだった。
Leica M Typ240
Leica M10
レンズは同じSummilux 50 f1.4 ASPH.だ。
だからと言ってM10の方がM typ240よりいいと主張している訳では無いし、本質はスペックの外側にあると僕は思っている。それにこのグラフ自体、完全ド素人の計測だし、僕の方が正しいと主張するつもりも無いのだが、DxOMarkはどうも怪しいなあ^_^、こういう客観的(に見える)数字を出されてしまうと、皆こんなデータは持っていないので誰も反論出来なくなってしまう。Leica M10を買わない方が良いと宣伝する意図がある?それで得するのは誰?ライカは買わない方がいいと聞いてホッとする写真愛好家は少なくないと思うが^_^
これも確かSony α7+オールドSummilux 50.
そもそも彼らの組織は何の目的であのサイトを運営しているのだろう。(僕も同じ事が言えるかw)
ビジュアル芸術を何でも数値化する事自体に意味があるのかは分からないが、少なくともDxOMarkはマーケットに与える影響力は小さくない。誠実で正しい数値を公表して頂かないと、僕の様ないい加減な個人の主観ブログと変わらないよ。