Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 6400) ©2017 Saw Ichiro.
K&F Concept社の8mm、10mmのマクロ・アダプターを買ってみた。一件もコメントが無かったが、このブランドは特に問題なく使える事は、フジーライカ・マウントアダプターで経験済みだ。8mmと10mmセットで8,000円代と安い。ライカでマクロなんて、という声もあるだろうが、ライカしか持ってないのだから仕方がない。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
8mm、10mm、8mm+10mmの3種類の近接撮影を実験してみた。いずれも最短距離での撮影。手持ちのレンズでは意外にも、ズミルックス50mm f1.4 ASPH.よりズミクロン50mm、エルマリート90mm f2.8より、ズマロン35mm f3.5が一番寄れる様だ。画質劣化は多少あるのかもしれないが、これだけ寄れれば個人的には十分だ。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 8mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
ちなみにマクロアダプターを付けないと、ズマロン35mmはこうなる。なんとこれで最短(1m)だから改めて驚くw。ライカほど寄れないカメラは少ない。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 6400) ©2017 Saw Ichiro.
f1.4やf2.0では被写界深度が薄すぎ。文字通り紙一枚のピントで、動いている相手に適切にピントが合うのは奇跡に近い。例えピンが来たとしても何を撮ってるのか分からない状態だ。f4.0以上に絞る方が実用的だ。なのでズマロンf3.5で至って適正。何も問題無い。被写体からレンズ先端まで15cm程度まで寄れた。
マクロ・アダプターを使う時は、背面ライブビューに頼り切りになる。ちょっと遊んでいるとガンガンバッテリーを消費する。予備バッテリー必須だ。
これと言って何かビジョンが合った訳では無いので、いざ、マクロと言っても取り立てて撮るものは無い(笑)今後、チャンスを意識してみる。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Match TechnicalのCoder Kitを篠崎さんが貸して下さった。これはライカ・オールドレンズに6bitコードをマジックペンで書き足せるシンプルなツールだ。結構以前にお借りしたのだが、ようやく腰を据えて試してみた。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
実はお借りしてすぐに試してみたのだが、マジックのインクが心許ないせいか、装着するとマジックが擦れて消えてしまい、成功結果が出せなかった。なので今回は予めレンズの油分を拭き取り、マジックも新品で再度トライしたのだが、なんと今回も失敗してしまった。M10のバヨネットの噛みつきがキツイのか、たった一回の装着でどうしてもマジックが消えてしまうのだ。
一晩乾かして試してもみたが、やはり結果はダメだった。なので6bitコードは諦める事にした。(篠崎さん、スミマセン!)
ちなみにマクロアダプターの6bitコードもあるのだが、K&F Concept社のそれにも6bitコードのスペースは用意されているものの、コードの配置位置自体がちょっとズレていて、最初から正しくコードを記入することが出来なかった。その辺りが価格の理由だろう。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 8mm + 10mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
(2017年12月25日 追記)
メリー・クリスマス!そうかもうクリスマスか、都会の夜は素敵な被写体がたくさんみつけられそうだ。僕は今日は家でおとなしくしているが^_^
このブログをご覧になった方から、マクロアダプター+ズミルックス24mmではどうか?というメッセージを先程頂いた。僕は残念ながら24mmレンズを持っていないので、ちょっとネットを調べてみた。
同様のマクロ効果のある、別のヘリコイド付きアダプターでは、下記の様な調査結果が書かれてあった。恐らく10mm程度のヘリコイド量と思われる。
Hawk’s Factory製 Eマウント用 補助ヘリコイド付 Mマウントアダプタ
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35mmの最短フォーカスが1mのレンズ:0.28m
50mmの最短フォーカスが75cmのレンズ:0.43m
50mmの最短フォーカスが1mのレンズ:0.38m
75mmの最短フォーカスが1.2mのレンズ:0.73m
90mmの最短フォーカスが1mのレンズ:0.73m
KIPON L/M-FX/M
Leica 24mm F2.8 From 70cm → 14.5cm
Leica 28mm F2 From 70cm → 19cm
Leica 35mm F2 From 70cm → 22cm
Leica 50mm F1.0 From 100cm → 39.5cm
Leica 50mm F1.4 From 100cm → 36cm
Leica 75mm F1.4 From 100cm → 50cm
Leica 90mm F2.8 From 100cm → 68cm
この結果から推察すると、24mmは35mmよりさらに寄れる可能性があるが、物凄く寄った写真しか撮れない可能性もある。その点、8mm, 10mm, 両方足して18mmと3種の選択肢が得られる当アダプターは有利だ。また後ろ玉が飛び出したりしていると、装着自体出来ないケースもあるそうで、オールドなどは注意が必要だ。
せっかくライカでマクロが撮れるようになったので、日没寸前に思いついて、柄にもなく花など撮ってみた。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm, Leica Summaron 35mm/f3.5 (ƒ/3.5, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
ズマロン35mm f3.5はちょっと広角の変なパースが付いてしまうので、マクロ・アダプター経由でもズミルックス50mm f1.4の方がなんとなく上品に感じる。f2.8程度に絞ると程よく収差が残りつつ、ピントが出てくるようだ。だいぶ以前愛用していたCarl Zeissフレクトゴン35mm f2.4以来の近接撮影だが、なんだか新鮮で楽しい。
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.8, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.8, 1/60, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + K&F Concept Macro adaptor 10mm + 8mm, Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.0, 1/60, ISO 1600) ©2017 Saw Ichiro.