2025年7月31日 イチロー

Blackmagic Cinema Camera 6KとSIRUIアナモルフィックレンズで撮ってみた

先日、思う所がありソニーα7C IIシステム一式を手放してBlackmagic Cinema Camera 6K(BMCC6K)SIRUI Venus 75mm T2.9アナモルフィックレンズを導入したので、まずは第一報。まんまとシルイ半額セールにやられたが笑、今はさらに安くなってる?

この組み合わせで2.4:1のアスペクト比となり、その優しい画作りが最初からシネマ然としていて、久しぶりにまた撮影が超楽しい(^^)。T2.9(F2.9前後)とちょっとF値が暗いけど、この横長の星背景写真を撮ったらどうなるか今度実験してみる。この組み合わせの一発目の作例がこちら。

何もかも優秀で普通なソニーに対し、思い切り尖ってるカメラなので運用は慣れるまで色々気を使うが、出て来る絵は超スキ。RAWで記録する美しさはLog撮影と比べちょっとだけ別格な感じがするのは、RAW対Logというだけでなく、Davinci Resolveでグレーディングする限り、Blackmagic社のカラーサイエンスを自社で一貫して管理・実現出来る強力なアドバンテージに拠ると個人的には思っている。それでいてBlackmagic RAWはファイルサイズも動作も驚くほど軽い。

ただし、静止画も一応撮れるが写真専用機に比べるとだいぶ甘く見える(このページ一番上)。Blackmistフィルター経由を考慮しても、動画では心地よいが静止画としてはもう少しカチッとしても良いか?手ブレしてるだけかも?もうちょっと工夫が必要だが、Davinci Resolveの現像、書き出し作業も含め、静止画に関しては決して使いやすいとは言えない(^^)。

ちなみにこちらは同じ撮り手のソニーα7C II。レンズは確かフォクトレンダーMACRO APO-LANTHAR 65mm F2と、TTArtisan 21mm f/1.5

 

どっちが好きですか? ソニー!と言われても、もう手放しちゃったけど笑。

「動画も撮れるスチールカメラ」を諦めて、「スチールも撮れる動画カメラ」へとアプローチを反対にしてみたが、やはり両者は似て非なるもの也、写真用カメラもあった方がいいかもしれないと薄々感じている(^^)。

かつて動画も撮るために仕方なくFujifilm GFXに移行した経験があるが、動画をBMCCに任せるなら楽しい選択肢は一気に広がる。今となっては、予算を度外視すれば僕は迷わずHasselblad X1DII一択かも。

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 4/45P (ƒ/8.0, 1/100, ISO 400) ©2020 Saw Ichiro.

RAWで撮影した写真の最終的な色再現は、カメラ本体よりむしろPCの現像アプリに用意されたカラープロファイルに、我々は一喜一憂させられているだけと言う見解を以前何度かこのブログで取り上げた。

LeicaやFujifilmなど多くのメーカーは自社開発の現像アプリを持たないため、撮影したRAW素材はLightroomやCapture Oneなど他社アプリに依存するしかない。Sigma fpLなんかも、Capture Oneで用意されているカラープロファイルが本当にお粗末で、食べ物を撮っても腐っている様にしか見えないし、LeicaもLightroomとCapture Oneで全く違う絵に仕上がる。アプリに用意された、たった一つのカラープロファイルで全部を賄おうとすれば、そりゃ無理が出るに決まっている。(それぞれ、自作カラープロファイルでちゃんと対策は出来る。)

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 4/45P (ƒ/4, 1/90, ISO 200) ©2020 Saw Ichiro.

ほぼ無加工Raw撮って出し。

一方でDavinci Resolveを持つBlackmagic社と同じ原理で、専用現像アプリPhocusを持つHasselbladの豊かな色表現に、かつて僕は心底驚いた経験がある。これはCapture Oneが自社のPhase Oneカメラを売りたいがためにわざと他社を落としてる?などと疑ってしまうほどに、専用アプリによるHasselbladのカラーサイエンスは、Leica SやFujifilmのデジタル中判も含め、他社の追随を許さないと僕は思った。

こんなマニアックな経験があったために、ダビンチ使いである僕はBMCC6Kに移行するのに何の躊躇も無かったが、(^^) まだこのカメラの経験が浅すぎて何も語れない。Davinciのカラーグレーディングは極めて自由度が高いので、写真現像アプリほどカメラによる差は無いとは言えるかも。

触った事は無いがX2Dもいいに決まってるだろうし、またLeica遊びなんかも楽しいだろうな、、、。そう言えば、このブログは元々ライカの話だった笑 が、アホほど高騰した今のLeicaなんかとても買えん^_^

今日の写真、動画はイチローがプロデュースのお手伝いをしている美月葉子ちゃん。いよいよファーストフルアルバムを現在製作中!応援宜しくお願いします。

iPhone / iPadの画面を丸ごと赤くする方法
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Leicaのススメ

ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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Leicaオーナーになるということ

このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。

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Leica Mの機種別・メリットとデメリットまとめ

最初は誰しも「ライカ+自分」の実験段階から始まる。もう少し発展すると、次第に「自分+ライカ」つまり道具の恩恵にあやかりつつも、主体は人間である事を意識する様になるし、またそうあるべきだ。最後は「自分+カメラ」、もはやライカであるかどうかは重要では無い段階に、至らなければならないと僕は思っている。

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世界で最も愛されるカメラ(改定)

世界で最も投稿されているカメラをFlickrのカメラファインダーで見てみると、本日付けでダントツでiPhoneだ。2位がキャノン、3位ニコン、4位SAMSUNGのギャラクシー、5位のソニーと続く。フジは7位でライカは15位だった。

Leicaレンズの話

レンズ選びの参考になるかも

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今度はSummilux 50mm F1.4 を考え直してみる

ズミクロンを押した直後に恐縮だが^_^、先日のJLUGの集まりで先輩方のレンズを触らせて頂いた勢いで、久しぶりにズミルックス50を購入してしまった。初代と現行第4世代を経て、今回は第2世代を選んだ。そして悟った。やっぱズミルックス50はむちゃくちゃ面白い!

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ズミクロン(Summicron 50mm/f2)を考え直してみる

APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.登場以降、なんとなくその廉価版的な存在になりつつあるノーマル・ズミクロン50が、今どんな意義があるのか再考してみる。ちなみにアポ50が価格コムで現在99万円、ノンアポが30万と3倍以上の価格差がある。

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Leicaレンズ沼の攻略法(入門編)

「ライカを買いたいが何がオススメか」と問われたら、ほとんどのライカ・ユーザーは、待ってましたとばかりに、うざいくらいにウンチクを披露しながら懇切丁寧に教えてくれるはずだ(笑)僕も含め、普段からそんな事ばかり考えてる連中だ。

ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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構図の添削2

前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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構図の添削

先日、構図改善大作戦でちょっと紹介したが、最近の僕の写真が現役デザイナーにどの様に指摘されたか、いくつか例題を出してみる^_^。まずは写真を貼って、その次に構図の添削付きを順番に並べるので、答えを見る前にどこを改善すべきか、是非貴方も僕の駄作を添削してみて欲しい。

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問題は、構図だ!

いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑)今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。

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日本のライカオヤジ

最近買った写真集。”One Mind’s Eye” Arnold Newman。これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。

Leica M型の使い方

オーナーは教えてくれない、ライカは実は超カンタンな件

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現代デジタル・ライカで速射性を考える

クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。

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カルティエ・ブレッソンの教えをM10でやってみる

いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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ライカの内蔵露出計

「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。

写真に向き合う人のための登竜門

いろんな人からイイこと聞いたり実験したりしたのでシェア

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

L1020739

Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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天体観測

iPhone / iPadの画面を丸ごと赤くする方法