どうでも良い話だが、ライカMには、底面に傷防止の透明フィルムが貼ってある。工場出荷時から客の手に渡るまでの保護シールと思うが、多くのライカユーザーはこれを剥がさない。大して目立つものでも無いが、これもまた美観を守るために、それ自体が本来の美観を損なうパラドックス。そう思いつつ、僕も今日まで剥がせないでいた。M10を手放す事になるのか見極められなかったからだ。これをこれから剥がすw。
ついでに裏面のモデル表記のシールも邪魔だ。このシールは英語と韓国語で書かれていて日本語は無い。日本で買ったのに何でだ?
全部剥がすと、底面は真っ黒になる。
ああ、スッキリw。一応報告としては、保護シールをはがすと黒いインフォシールがやたらベタベタしていて、多分こっちも一緒に剥がしたくなる。そしてこのシールが頑固で、ボディに付着したベトベトがなかなか落ちず、エタノールを使って苦労して落とした。なので人様には保護シール剥がしはオススメはしない(笑)
一つだけ気になるとすれば、M10Pがいずれ登場した時に、果たしてそれに抗う事ができるか?でもまあいい。その時はM10をPバージョンに改造してくれるサービスも確かある。
M10Pが出るとすれば今までの流れで言えば、フロントのLeicaの赤ロゴが無くなる。この赤ロゴ自体は僕は嫌いじゃ無いが、見た目だけで言えば、M9Pの方が今でもカッコいいと僕は思っている。
M9Pを購入した時には、僕は迷わずPを選んだのだが、M9の場合は赤ロゴだけじゃなく、フロントに「M9」とデカデカと書かれて、これが説明的で好みじゃなかった。その意味ではM10は最初から赤ロゴしか無いから、見た目上のPとの違いは小さいと予想される。
Leica M10 + Leica Summaron-M 1:3.5/35 (ƒ/3.5, 1/60s, ISO 800) ©2017 Saw Ichiro.
Leicaの赤ロゴは、邪魔な様でとっても分かりやすいアイコンではある。
さて、何か一枚撮るか、と人前でライカを取り出すと、だいたい決まって、下記の様なやり取りが行われる。
「うわ、それライカじゃ無いですか?」
「よく分かりますね」
「それ、すっごい高いやつじゃ無いですか?」
「高いですよ、ふざけた価格ですよ」
「いくらくらいするんですか?30万とか?40万とか?」
「レンズと合わせたら130万くらいかなあ」
「マージーでー?!」
誰でもライカという響きは知っている様で、高級品であるイメージもあるらしい。不思議な事に、本当に毎回ほとんど同じパターンのやり取りがある。
そうして僕が撮った写真を、彼らのFacebookのプロフィール写真等に使ってくれる確率が高い。それはもしかしたらこういうやり取りも背中を押しているのと思う。だって何かスペシャルなカメラで撮ってもらってる感があって、その方が撮られる方だって嬉しいのだ。
僕がライカを買って一番嬉しかったのは、そのワクワクを撮られる人と共有出来る事だ。僕が無理してM10を手に入れた事で、撮り手の実力はともかく、僕の友人達は100年の歴史を持つLeicaで撮られるチャンスを自動的に得る。
Leica M10 + Leica Summaron-M 1:3.5/35 (ƒ/8.0, 1/125s, ISO 100) ©2017 M. Nishi.
M10と契りを交わすという事は、もうこれでライカは買わないという決意表明でもある。(少なくとも当面はw)アポズミクロンもノクチルックスも、すごく欲しくなってしまった時期を乗り越えて、今ではズミルックスが再び大好きになっている。(ノクトンをしばらく持ち歩いて、400g越えレンズのキツさを学んだw)レンズも今手元に6本も残ってるし、レンズ集めもそろそろ辞めにして、撮る事に集中しよう。
(2017年11月18日 追記)
篠崎さんからまた貴重なアイディアを頂きましたのでご紹介します。中古カメラの汚れを落とすのにオイルライター(ZIPPO)のオイルが、とても効果的だそうです。先に知りたかった!^_^ 剥がしちゃう方はぜひお試し下さい。