一碧湖。Leica M9-P, Summicron 50mm/f2.0 (ƒ/2.0, 1/125, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
帰国して家族で伊豆に行ってきた。一碧湖は、なにか神聖な空気が漂っていて大好きな場所だ。Autoで撮ると露出が昼間の様に明るくされてしまい、ミステリアスな風合いが何も無くなってしまうので、ISO160固定でシャッタースピードをいじりながら、実際よりもアンダーめに撮っている。
Leica M9-P, Summicron 50mm/f2.0 (ƒ/2.0, 1/500, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
もちろん、撮った後もCapture Oneをテキトーにいじり倒していて、何どうやったらこうなったのか、もう全く思い出す事が出来ない^_^。
Leica M9-P, Summicron 50mm/f2.0 (ƒ/2.0, 1/180, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
実際僕は、ぶっちゃけライカに対するモチベーションは既にだいぶ薄れ、ライカの存在自体が当たり前過ぎる状態になっているし、ライカについて何か記事を書こうと思っても、もう以前の様には書く事が出来ない。Q2もM10PもS3も、今のLeicaはノリに乗っていて、面白そうなニュースが満載だ。もちろん僕も大いに興味はあるが、たった今の僕の作風にとって最新機種の現代的な高解像描写は必要無いし、M9Pにもまあまあ満足している(笑)強いて言えば、小遣いが出来たら中古のM240を買い足そうと思っている程度だ。
だからこそ今が、純粋に写真を撮る意味ではもしかしたら一番美味しい時期なのかもしれないし、超絶レンズや、最新ボディに依存する事なく、今の道具でどうやって楽しむかという方向に、ようやく意識を向けられる事を、密かに期待している部分もある。
ベランダにビニールプールを用意して遊ばせておくのが親としては一番楽だ^_^Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/4.0, 1/180, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
そうは言いながらも、バッグからこのクラシックな金属の塊を取り出す度に、今でも心のどこかで、ちょっとワクっとしている自分も居る。このモノに対する「ワク」が凄く大切な事は、自分では実はよく分かっている。これさえも失えば、その道具をそもそも永く手元に置いておけない。
Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/1.4, 1/125, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
最近感じている事をもうちょっと詳しく書いてみると、現行ズミクロンは今までのイメージと少し違う印象を感じながら使っている。ライカを手に入れる前までは、M9+ズミクロンの組み合わせの人様の写真の緻密な描写に驚嘆していたものだが、今となってはそんな気持ちに全くなれないのだ。
まあこんな写真ばかり撮っているせいもあるが(笑)M9の解像度が、あれ、こんなもんだっけ?という感想がいつもある。このさじ加減がM9の妙味でもあるのだが、超高解像度のM10やS、或いは現行ズミルックス50 ASPH.等の中心解像度の鋭さにすっかり目が慣れてしまったせいもあるのだろう。僕の写真にはもちろん十分なのだが、Macに起こした時の第一印象が、ちょっとだけ物足りなさが残るのは正直なところだ。
とは言え写真をこれだけいじってしまうと、もはやクセ球Summilux 35mm 2ndと現行ズミクロンと後からどっちで撮ったのか、ほとんど自分で判別出来ないw つまりライカレンズはオールドも含めどれも優秀という意味でもあるし、まあレンズなんて僕の場合は本当はどれでも良いという様な、ライカマニアの御仁達からお叱りを受けそうな極論にもなり得る。
Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/2.0, 1/45, ISO 400) ©2019 Saw Ichiro.
Japan Leica User Groupの先輩方がお食事会を開いて下さった。相変わらず僕は楽しすぎてせっかくの美味しい食事を十分に堪能する事が出来なかったが、またたくさん刺激を頂いた。福井さんのQ2や常世さんのApo Summicron50も触らせて頂き、これは食事どころでは無いのも無理もない^_^
この場を借りて御礼申し上げます。
そして同グループの福井さんに教えて頂いた、ハッセルの新モデルがヤバイ。CFV II 50C。名前の付け方からしてマーケティングはだいぶ不器用だが、907Xと組み合わせたウェストレベル撮影が出来るこのモデル、Leica Sシステムよりも小さく軽く収まりそう。さっきの話と完全に矛盾するがw、果たして僕は抗えるかどうか、、、これは危ない^_^
波紋。Leica M9-P, Summicron 50mm/f2.0 (ƒ/2.0, 1/60, ISO 160) ©2019 Saw Ichiro.
Leica M9-P, MS Optics Sonnetar 73mm f1.5 (ƒ/1.5, 1/60, ISO 1600) ©2019 Saw Ichiro.