Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/250, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro.
少しづつ、日常の中でシャッターを押していて、だんだん色々な事が分かってくる。オートホワイトバランスが良くなったのだろう、特に背面液晶で見ると、時々はっとする様な色味の美しさを感じる。しかしRAWをライトルームに取り込んでみると、M10液晶で見た時ほどの感動が薄い。液晶はM10が一時的に生成したjpgを表示しているのだが(多分)、RAWはそれとちょっと色が違うのだ。
Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/250, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro.
特に人肌はjpgの方が自然で、RAWは暖色系に転びすぎる傾向にある様だ。M Type240の場合、LightroomのCamera Calibration-Profileは「embedded」の方がデフォルトの「Adobe standard」より断然良かった。Adobe Standardはなんとも薄味で、ライカの良さが引き立たない感じがした。だから画像取り込みの際、全ての画像を自動的にembeddedで取り込む設定にしていた。
ところがM10の場合は、M10 embeddedは色が強すぎて、やや不自然に見える場面がある。特に室内でタングステン色がキツめになる。Thorsten von Overgaard氏も、M10の場合はAdobe standardの方が適正と判断した様だ。それほどM10デフォルトの色設定がビビットという事か。
困った事に、僕のLightroomのバージョン5.7では、M10用Adobe standardが利用出来ない。選択肢に存在しないのだ。Lightroom CCにアップデートしなければならない様だ。近いうちアップデートを試してみるか。それまではjpg撮って出しを積極的に使ってみるのもいいかもしれない。
Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/250, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro.
(今日の写真は全部Rawで取り込んだものだ。)
もうひとつ、Lightroom5.7でM10のRawを取り込むと、頻繁にLightroomが落ちる。具体的には、SDカード内の特定のRAWだけを取り込もうとすると高い確立で落ちる。何かM10のRAWファイルとコンフリクトを起こしている様だ。カメラを最新にすると、その周辺も最新にしないとダメらしい。CCで改善しているといいが。
ちなみに2017年8月現在のファームウェアでは、M10自体がフリーズしたり落ちたりする不具合は、今の所一度も無い。SDカードによっては相性が悪いものがある様だが、少なくとも僕が使っているTranscend SDHC I 90MB/s 600x 16GBでは、非常に安定している。
Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/3000, ISO 200) ©2017 Saw Ichiro.
Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 400) ©2017 Saw Ichiro.
次回はjpg撮って出しと比較してみる。