2017年10月13日 イチロー

M10の最大露出時間設定は正常か?(10/14追記)

「晴れ時々ジャズ、雨のちカメラ」の汎猫さんのM10のレビューを見て、あれ??となった。僕が実験する限り、1/焦点距離などの最大露出時間は、Leica Mデジタルは効果が無いという結論だったのだが、汎猫さんはこの機能を評価している。あれ?自分の使い方がおかしい?という事でもう一度実験してみた。

まずISO Autoにせずに、最低シャッタースピードを制限するオプションはLeicaには無い。ISO Autoの中にその項目は確かにある。これはM Typ240でも同じ。とりあえずSSもA、ISOもAにして、写真の様に最大ISO 3200、最大露出時間は60分の1秒に設定する。これで本来なら当然、60分の1秒を切らないはずだ。

たまたまノクトンf1.1が付いてたので、そのままだとISO3200も不要なので、F16まで絞る。

で、撮ってみる。。。


Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/16, 1.5s, ISO 3200) ©2017 Saw Ichiro.

シャッタースピード1.5秒。。。

なんか使い方間違ってますか?(笑)

最大ISOはちゃんと効く。最大ISOを800にしてみると、シャッタースピードが平気で8秒とか行く。ノクトンは6bitコードが無いから、1/焦点距離が使えないのは分かるにしても、何のために具体的にSSを指定するのか。M typ240でも全く同じだった。

当時はM240だったが、新宿のMap cameraのライカスタッフを捕まえて、一時間くらいこの件を問いただして、2台M240を出してきてみんな集まってきてワイワイやったが、なんとなく分かった様な分からない様な、煮え切らない感じだった。少なくとも故障では無いという。仕様だそうだ。だから僕はこの機能は無いものとして、SSは固定で使う。それで特に問題は無い。

でも汎猫さん、教えて下さい、、、


Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 1600) ©2017 Saw Ichiro.

本当はやらなきゃいけない仕事がテンコ盛りに溜まっているので、現実逃避のためにこんなブログを始めた(笑)この所はいつも頭の中にライカや写真の事があるので、書いていて楽しい。

何のために、誰のために書いてるのかと聞かれてもよく分からないが、文章化する事で自分の頭の整理にもなるし、後から見返すと自分の成長過程が見えるかもしれないので、とりあえず続けている。

そして昨日、このブログ開設以来、読んで下さった方から初めてメールを頂いた(笑)一人も見る人はいないかもと思っていたので、とても嬉しかった。M9からM10を買われたそうだ。おめでとうございます!


Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/250, ISO 200) ©2017 Saw Ichiro.

もし読んで下さっている方がいらっしゃいましたら、どうかお気軽にメッセージ下さい。

 


(2017/10/14追記)

ご親切に苦楽園さんからメッセージを頂き、いろいろ実験してみてようやくこの設定の意味を理解したので追記。

ISO Autoの場合、最低シャッタースピード設定を参照してISOを変動させ、ライカは適切な露出を出そうとする。これはSSを直接指定しても、1/fの指定しても同じ。

もし適正露出を出すのに最大ISOを越える必要がある場合は、最大ISOと適正露出を優先して最大SS設定値を無視してSSを変更する。だからSSをAにしている限り、決してアンダーに撮る事は出来ない。

最大ISO値の範囲内においてのみ、最低SS設定が活きる。ISO3200とか6400とか今までの常識的な設定にしていたから、この事に気づく事が出来なかったが、例えば最大ISOをM10の上限の50,000にする。そうすると室内やちょっとした暗がり程度ならば、ISOで暗さをカバー出来るため、最大SS値を守る。つまりこのアルゴリズムは、最大SS設定値において、適切なISOを割り出す。

という事で一応、納得しました。

個人的にはどんなにアンダーになろうとも、人間が指示した最大露出時間はカメラが勝手に割ってはならないと思う。まあその辺の考え方はお国柄だろうか。ISO50,000という値は流石にノイジーで、頻繁に達してもらうのも嬉しくないし、そもそも僕は、僕が見た通りの暗い写真を撮りたいのであって、無理に明るくして欲しい訳じゃないので、やっぱり僕は夜はマニュアルで使うと思う。

でもこういう便利機能が未成熟だからこそ、ライカ使いはマニュアルでいじる事に慣れており、そのお陰で今の光の状態で適切な絞りとシャッタースピードが、少しづつ身体で分かる様になってくる。

ちなみにライカ使いで有名なThorsten von Overgaard氏によると、ISO Autoは決して使わないと言う。昼間はベース感度、室内はISO800で固定と決めているそうだ。自動でISOが変動してしまうと、いつまで経ってもSS値を目測出来る様にならないからだ。彼の場合は基本、ノクチ開放A優先の人なので、クロン、ルクス開放A優先ならISO1600〜3200固定で良いと思う。

ともあれ、前から気になっていた件が解決してスッキリした!苦楽園さん、ありがとうございました。

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