Hasselblad X1D II 50cがようやくムービーに対応!

ようやくX1DIIがアップデートされ、ムービー対応してくれたので、友人のあるWEBサイトのバックグラウンド・ムービーをテスト的に制作してみた(無声)。以前の別のカメラの写真や、広角の室内の絵はLeica CL+純正Zoomレンズなども混ざっているが、クローズ・アップのシーンは全てX1DIIだ。

と言ってもXCD120マクロレンズは手元になく、XCD90にKenkoのクローズアップ・レンズでなんとか乗り切った。XCD120ならもっと良いはずだが、それでも中判ムービーの実力の片鱗は感じる事が出来た。宝石の発色やキラメキを強調するためCLの絵は彩度をやや落としているが、X1DIIとの動画の品質の差は結構ありそうだ。

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/8.0, 1/8, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro.

結構真面目に勉強したCapture Oneでは、X1DIIの現像が出来ない。とはいえ、そもそもX1DIIの現像にはハッセル純正のPhocusを使った方が、カラープロファイル的に理想的な「色」が手に入るのが、デジタル・ハッセルの美点でもある。MacOS 10.13, High Sierraから、最新のPhocusがインストール出来る事が分かり、Phocus3.5.2ではパフォーマンスもだいぶマシになってきた。普通はこれでいい。

でもなんとなく5000万画素のサイズ感は大げさだし、Phocusもなんとなく手に馴染まずに、仕事が忙しい事もあるが、個人的にはあまり普段写真を撮らなくなってしまっていた。

遂にはもう面倒になってきて、よほど大事な撮影でなければ、RAWをやめて最初から全部JPG撮影する事にした(^^) その方が気楽だし、Capture Oneも使えるし出て来る絵も程よくコントラストが上がっていて全然問題無い。

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/3.2, 1/125, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro.

最初はLeicaの方が良かったな、と思っていたX1DIIだが、最近はだいぶ好きになってきている自分も居る(笑)改めてLeica M240やCLをお借りしたりする機会が何度かあったのだが、もうすっかりX1Dの絵に慣れてしまった目では、今までと少し違った印象があったりした。

最近特に有り難いと思うようになったのは、美しい巨大な背面液晶だ。Leica SL2と比較しても圧倒的に大きいX1DIIの液晶は、モバイルに転送したりして詳細を確認する意味が無いほど、大きく見やすい。これは一度使うと戻れなくなるレベルで快適だ。やはりデジタルモノは、新しい程良い面がある。

以前レビューで書いた、EVFのみでライブ・ビューを表示するオプションを選ぶと、背面液晶に警告画面が表示し続ける問題も、一度EVFを覗き込んだ後は背面液晶はブラックアウトする事に気がついたりして、意外と細かいところも問題無い気もしてきた。散々バカにしてゴメンナサイ(^^)

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/3.2, 1/2000, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro.

X1DIIのEVFも同様で、LeicaからX1Dに持ち替えてEVFを覗き込んだ時も、なんだか広々と明るくクリアな映像が広がり、より高級な双眼鏡を覗いた様な、クオリティの高さがある事も気がついた。

現在のハッセルXシステム・レンズはMade In Japanと書かれている通り、日東光学という会社が作っている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」の探査機のレンズなども作っているそうだ。宇宙と聞くとそれだけでこの惑星の最高性能を期待してしまうが、実際その実力は世界屈指と呼べるモノなのだろう。

こうなると様々な面で、もはや旧型Leica Mを手放しに喜べない体質になってしまったかもしれない。それだけX1DIIが普通に性能面で良く出来ている部分が多い。中判なので比較対象はLeica S限定にしないとフェアじゃないが。

日東光学さんのムービー。凝ってるね。

 

右が手をかざして遮光して撮った。X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/3.2, 1/640, ISO 100) ©2020 Saw Ichiro.

ただし、逆光耐性はLeicaレンズの様には行かない。逆光は逆光らしく、美しいフレアが写ってくれるのではなく、レンズに直射を浴びると、本当にただ真っ白になってしまう(^^)。Leicaはほとんど意味無いレベルの極小フードでも何も気にする必要が無かったが、ハッセルはそうはいかない。

手で影を作ってやらないと写真として成立しないのは、Zeissレンズ時代から変わらない。

X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/3.2, 1/2000, ISO 800) ©2020 Saw Ichiro.

JPG撮って出しで他に何かしてやろうと思わないのは、出てきた絵に最初からある程度満足しているとも言える。ライカもそういう側面はあるが、それより増して写真をいじる気持ちにならないのは、単に僕の写真熱が冷めてるだけか?w

今計画しているのは、いろいろ僕に頼んで下さる友人が居るので、やはりマクロレンズは導入してみようかなと思っている。せっかくデジタル中判オーナーで居られるのなら、実力の有無はさておき、ナショナル・ジオグラフィックみたいな絵でお返ししたいじゃないか。(^^)

それと、中判レンズとしては最小のXCD45pはひたすら待っているものの、未だにどこにも入荷されないので、もはや半分あきらめている(笑)デジタル中判カメラなんて、僕が考えるよりずっとニッチなマーケットなのかもね。

JPG撮って出し。X1D II 50c – Hasselblad, XCD 3,2/90 (ƒ/3.2, 1/60, ISO 400) ©2020 Saw Ichiro.

純粋な写りの面では、X1DIIに不満がある人は少ないのかなと、再評価する様になった。特にお仕事的な用途では、Leica M型より幅広く使えるだろうし。このブログが原因で、ハッセルいらねーとなってしまっている人がいたらイケナイと思う今日この頃です(^^)