イチロー

View all authors posts further down below.

気付いたらLeica S-E (Typ 006)が手元にあった話

こんな僕でゴメンナサイ。 いつもマップカメラ新宿店さんにお世話になっているので、もちろんここで購入。店頭では中古S-Eの取扱が無かったので、初めてマップカメラ・オンラインを利用した。購入前にモノを見れないので多少不安があるが、ポチッた翌日に届いた。何も問題なし。 今日数時間、じっくりS-Eをいじってみて、前回のライカS2-Pのレポートとは少し違った感想がある。Thorsten Overgaard氏のレビューもそうだが、どうしても慣れ親しんだMとの対比で考えてしまい、Sのポテンシャル・ユーザーを脅かす様な文面になってしまう。Sの面目のためにも、自分の買い物を正当化するためにも(笑)今日はポジティブ方向から追記してみる。 Leica Sとは、LeicaのフィロソフィーとLeicaクオリティのレンズをミディアム・フォーマットで享受出来る、世界で唯一の選択肢だ。この甘美で極上の快楽は、どんな苦行や試練も受け入れる覚悟がある者のみに与えられる。 と、そのくらいの覚悟で行くと、意外と余裕だと思う(笑)だいたい、たった一度しか無い人生、ライカ中判の世界を覗いてみたいじゃないか^_^ 僕が考えるライカの哲学を一言で乱暴に要約すると「シンプリシティ」。 シンプルである事。質素である事。時代の潮流やビジネスよりも、本質を求める事。その哲学がライカSを、僕にとって唯一無二の存在たらしめているし、Sにもそれははっきりと反映されている。ボタンが、極限まで少ない。ボディにプリントされた文字に至っては、Mより少ない。(電源部以外、何も書いてないw左の丸い突起は、GPSアンテナ。回そうとしても動かない。これは内蔵して見えなくしても良くない?^_^) 人々にLeica Sの導入を躊躇させるポイントはいくつかあるが、僕が今日感じたり発見したりした事をまとめてみる。 重量の問題 006、007共にボディ重量1260g。重い。確かに重いが、握る角度を工夫すれば、僕の手のサイズでもなんとなくシックリ来る握り方に辿り着きそうだ。先日のマップカメラのレポートでは、僕の中で常にMとの比較があって、ちょっと書き方が大袈裟だったかもしれないと反省。サイズ、重量共に実際はEOS-1DやNikon D5と変わらない。そっちに慣れてる人は全然違和感無いと思う。 少しでも手の負担を軽減するために、ドライビング用グローブを調達。しばらく様子を見てみる。 持ち運ぶ際も、こんなデカイカメラを肩からぶら下げたくない。こんなアイテムを注文してみた。 手ブレの問題 他所様のレビューで、Sの手ブレを防ぐには1/250s以下に出来ないとあった。確かに70mm f2.5 Summarit-Sでも、M式でカメラを構えると、1/125sだと縦構図の時になかなか厳しい。等倍にするとせっかくの超高解像度が台無しなショットがいくつかあった。 しかし左腕を三脚として使う、Ilko氏のアイディアを元に自分なりに工夫してみたら、Sでも手ブレは克服できる!オートフォーカス時にしか使えない技だが、この方法で横でも縦でも1/60sで全然問題ない事が分かった。これで事実上、Sが非現実的なものではなくなった。Ilkoさん、本当に感謝!涙 また、ストロボ使用時はストロボ発光時間が極めて短いので(1/800sなど)、当然だが1/125sでどんな持ち方でも手ブレはまず発生しない。ポートレート撮影時は普通に構えてマニュアル・フォーカスリングをいじりながらで問題ない。 Sの高感度ノイズ いかにも中判!という現代的なビッシビシの絵が欲しい場合は、ベースISO 100近辺しか使えないと思う。そうで無い場面でも、背面液晶ではISO400でも既に残念な感じで、800では壮大なノイズ感が、もはや論外。ここで恐らく、Sの高感度はNGと一般的に評されていると思う。しかし実はここに少しトリックがあって、Sの背面液晶が、実際よりも無茶苦茶ノイジーに表示されるのだ。 同じ絵をMacレティーナディスプレイで見てみると、液晶で見えていたISO800のヒドいノイズが、全然無い。(汗)M10の絵を見慣れた僕にとっても、ISO800はストリートなら全然実用レベルだ。ISO1600では液晶では巨大なノイズに埋め尽くされ、即刻削除の状態に見えるのだが、取り込んだ絵は液晶で見えるISO400以下のノイズ量だ。むしろソールライターっぽいフィルム的な粒子感が心地よく、逆に普段から積極的に運用したいくらいだ。特に白黒はISO1600がカッコイイ。(S2-Pも同じかどうかは不明。) ライカはこの液晶で凄く損していると思う。みんな購入前に液晶で多くを判断してしまうから。もちろんこれはS-E (Typ 006)の話で、007なら恐らくISO3200とか6400とか普通に使えるんじゃないかな。 所有する喜びみたいな、素敵なオモチャ感は、Mほど無い。Mの様な演出もない。箱も普通。…

06 3月 2018

Leica Sとは何者か

ライカ中判デジタル、Leica Sの情報が、Mに比べ極端に少ない。特に日本語圏でSに関して詳しく語っている人は、ネット上では数人しかみつけられない。Sの関連Youtubeもたぶん全部見た。こんなものを買う人は、忙しい一流のプロフェッショナルだけなのか。だいたい僕の様な平民が、趣味の遊び道具として手を出せる様なシロモノなのか。 ライカSについて最近ずっと調べまくっていて、今日マップカメラ新宿店さんで触らせてもらったので(いつもありがとうございます!)途中経過をいつもの如く素人視点でレポートする。   僕の場合、他人の噂よりも山ほど作例を見て自分で判断したいタイプなのだが、作例すらごく限られている。頼りの綱のflickrですら、本当に限られた数人だけがシェアしていて、ライカSの作例、情報が世界的に枯渇している。 コンシューマー向けじゃないから仕方ないかもしれないが、しかしそのお陰で、型落ちライカSシリーズの中古市場は極端な価格低下が起きていて、M240中古とほぼ同等だ。(逆にSを新品で買ったら、リセールバリュー的には厳しいかも。) LEICA FOTOGRAFIE INTERNATIONAL, (LFI)にて、Sマガジンが販売されていたので、過去の全部入りを注文してみた。セットで50ユーロ、ドイツから日本までの送料73ユーロと比較的買いやすく(送料の方が高いが汗)、しかも2月27日に注文したのに、一週間も待たず昨日5日に届いた。コンテンツも非常にアーティスティックで素晴らしく、Sの作例の山!これだけでもう作例はお腹いっぱいになれる。 https://lfi-online.de/ceemes/en/magazine/lfi-year-collections/s-magazine-s-paket-all.html とっても見きれない量が届いた。全部買わなくても良かったかも^_^、4つセットくらいのも確かあったと思う。 もうね、これらの作品を眺めていると、世界のトップアーティスト達がしのぎを削っていて、僕などはため息と共にネガティブな自問自答しか出てこない。「このカメラを買って何がしたいの?」「一体何処に向かっているの?」「馬鹿なの?」w いずれにせよ、どれもスーパーモデルと共に完璧に作り込まれている作品集なので、平民が普通に外で撮ったらどうなるかは参考にならない。 中判のメリット? そもそも中判カメラは、35mmフルサイズと比較して、どういうメリットがあるのか。僕の中判の経験は浅く、ローライ二眼はデスクの飾りになっているだけだし、ハッセル500Cはごく短期間で売却してしまった。僕に中判を語る資格など全然ない。しかしこれらわずかな経験から、中判の凄みを僕は実体験として持っている。 そして35mmのライカMがこれほど素晴らしいなら、中判ライカの描写はどうなってしまうのだろう!と、純粋にとても興味があるのだ。 中判と言うと真っ先に、画素数や解像度の話になる。しかし解像度に関しては、僕はM10で十分満足していて、むしろ「写り過ぎる」事が度々邪魔になったりする。M9の様な油絵の様な質感にいつも憧れているし、写りすぎない絵を撮りたくて、わざとブレさせたり、ズマール50などかなり古いレンズをM10に試してみたりもした。 なので中判は僕が求める方向とは違う様にも思うのだが、ライカMとSの作例を眺めていると、おっ!と僕が思わず目を留める写真が、Sで撮られたものである確率が意外なほど高い。解像度の違い?階調描写の緻密さ?立体感?ボケ量?全部そうなのだろうけど、それら特徴はM10+luxも既に有していて、そこが決め手では無い気がするのだ。 Thorsten…

ライカに似合うカメラストラップ

Mに似合うかどうかは別にして^_^、さっきこれを注文した。納期4週間との事。僕の場合首からぶら下げるストラップより、ハンドストラップを好む時期が周期的に訪れる。理由はタテ構図の時に、長いストラップはいつも邪魔に感じてしまう。人を撮る場合、タテ構図の比率がどうしても高くなる。あと三脚に立てる時もストラップがぶらぶらしていて、引っ掛けて倒してしまわないか心配だ。 http://acru-shop.net/?pid=127126480 でも長いストラップがやっぱり便利に思う事もある。M240まではA&Aの短めのストラップを使っていた。 ちょっと高いがここのストラップが無茶苦茶カッチョいい。Thorsten Overgaard氏ご推薦。 https://rocknrollstraps.com/shop/camera-straps/rock-n-roll-m10-strap-limited-edition/  

日本のライカオヤジ

田中邦衛ではない。 最近買った写真集。"One Mind's Eye" Arnold Newman。 これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。 ポートレートを志す者は、必ずアーノルドニューマンを隅から隅まで見なければならないと思った。この一冊から、物凄く多くを学べる(はず)。   僕がLeica Mで写真を撮っていると、まれにお会いした事の無い方から叱られる事がある。たまに価格コムなどの匿名性のスレッドを眺めていても、こっぴどくやられてる人が居る。 ・Mにストロボなんて使うな ・Mを開放で使うな(ボケに頼るな) ・写真をクロップするな ・後からデジタル加工するな ・Mでポートレートを撮るな(Mはスナップ専用だ、人はツァイスで撮れ。) この手のお説教を好むのは、どういう訳か決まってハイアマチュアの日本人だ。特にLeicaというブランドの周りには、怖いオヤジが多い(笑)それだけ熱烈なライカ・ファンという事だろう。昭和のライカオヤジの博学には頭が下がるばかりだが(自分も昭和のライカオヤジだがw)、どうもこの手の説教は、写真云々以前に、日本人の風習、民族性に関わるように思える。建設的で的確なアドバイスだったら本当に有り難いのだが。 有名なニューマンのピカソ像。大胆なクロップにより、最終完成形が撮影時に想定していたものと全く違うものになっている。 欧米のフォトグラファーのインタビューを聞いていると、その中でかなり高い確率で、誰もが口にするキーワードがある。それは"Unique"だ。Uniqueは日本語のユニークの意味で使われる事もあるが、英語圏では多くの場合、「他に類を見ない,比類のない,独特な」という良い意味で用いられる。 他人がカメラをどう使おうが、それについてとやかく言う人などいないし、むしろ変わった使い方から作画の独自性を求めている様にすら見える。 かつて日本美術の独自性が世界的に脚光を浴び、西欧文化に大きな影響を与えた時代があった。こんな事で大丈夫なのだろうか。。。彼らのお説教を眺めるたびに、将来の日本の文化的競争力に一抹の不安を感じなくもない。 Michael Kennaも本当に素晴らしいな、美しいな。。。英語だからって、すぐに立ち去らないで欲しい。世界はとんでもない才能に溢れている。 しかし日本のライカオヤジが強い口調で主張する、これらの意味は、僕も一応分かっているつもりだし、人に強要すべきかどうかは別にして、理にかなっているとは思う。 最近僕はLEICA APO75mmが気になって調べていたのだが、それはもちろん中望遠のキャラクターが欲しいからだが、それと同時に僕の場合、実際の所は50mmでもほんの少し画角の余裕が足りず、構図の自由度を失っているパターンが結構多い。 相手が静止しているモノならまだしも、人を撮る場合には、モデルの最高の表情や形と、自分のフレーミングやその他のタイミングが、完璧にマッチしたスーパーショットなど、そう出会えるものではない。僕の乏しい感性をフル導入して構図を意識したとしても、現場ではなかなか気づけ無い事も多い。 最もシンプルな解決策としては、クロップ前提で少し画角を広めに撮っておいて、後からゆっくり構図を吟味するニューマンスタイル。それが今の僕には一番合理的だし、現実的と思うに至った。 そうなると、浮上してくるのがライカ中判、Leica S。70mmレンズのキャラクターを備えながら約50mmの画角が得られる。上のピカソの大胆過ぎるクロップも、中判だからこそとも言える。…

現代デジタル・ライカで速射性を考える

Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.0, 1/90, ISO 100) ©2018 Saw Ichiro. クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。 ブレッソンがf8、1/125sとしたのは、f8ありきで1/125sが決まったと僕は考えている。マニュアル露出は絞りで行う方が速いため、SSダイヤルは1/125s固定。f8は彼のエルマー5cm f3.5の絞りのちょうど中間地点であり、f8で待機していれば絞りだけで明暗二段づつのマージンが取れるからだ。 f4〜f16をどれか選べと言われると、やたら選択肢が多く難しそうに感じるが、f8を中心として、太陽方向にカメラ向けるなら4クリック左に回し、日陰に向けるなら4クリック分右に回す。(半段刻みの現行レンズの場合。クラシック・ライカレンズはもっとシンプルに一段刻みだ。)ちょっと開けるか絞るか、もっと開けるか絞るかと考えると、とたんに簡単になってくる。ストリートにおいてf5.6とf8.0の被写界深度の違いなどどうでも良く、露出と速射性だけを求めた非常にシンプルな理論であった気がするのだ。 この仮説が正しいとしたら、これこそマニュアルの速射性において最も合理的な解だし、被写界深度的にもピントを外すリスクを軽減できる。しかし、このやり方だと特に現代のアスフェリカル・レンズでは全面がバキバキに解像してしまい、立体感や柔らかさと言った表現とは少し違ったものになる。 ズミルックスの開放、つまりf1.4は被写界深度が浅いのでストリートではピントを外すリスクは高いが、しかし狙った所にドンピシャでピンが来た時の猛烈なシャープネスとフワトロが3Dで共存する美しさには、代えがたい独特の魅力があるのも事実。三振覚悟でホームラン狙いの長嶋茂雄打法と言うべきか。 そこで僕は必殺技を考案した。「絞り回し上げ」ww、もしくはAutomatic Aperture Rotation, 略して「AAR」だ(笑)名前はなんでもいいが、とにかくライカ本来の速射性とズミルックス開放の美味しい所を、瞬時に切り替えながら両方得ようという作戦だ。 昼間野外の場合。まず、SSダイヤルは「A(オート)」に固定。つまり絞り優先。絞りの初期設定は開放。ISOもAuto。 普段はゆっくり開放のふんわり描写を楽しむ。そして、例えばこちらに向かって走ってくる子供など、精密なピント合わせが不可能な被写体をみつけたら、絞り回し上げの出番だ。 カメラを下ろしている状態で左手で絞りリングを掴む。この時親指をレンズの頂点、人差し指をレンズの下側を支える様に掴む。(親指と人差し指が垂直)そのまま流れにまかせて絞りリングを左に回しながら、顔の前にライカを右手で持ち上げ、親指と人差し指が水平になる時、自然とf8付近にセットされる技を会得した。(と言っても2,3回やってみただけだがw) これで絞りの目視無しでズミルックスを開放からf8辺りに瞬時にセット出来る。タイムラグほぼゼロ。あとは通常通り、ピントリングに持ち替えて、被写界深度がカバーしてくれる事を期待して、ピントはラフで撮る。撮り終わったら開放に戻す。 結局シャッタースピードAutoに頼る訳だが、この方法の最大のメリットは、絞り開放の風合いと速射性の共存が、速攻で絞りをクルっと適当に回すだけという点に尽きる。絞りを変更した分のSSダイヤル補正を手動でやっていたらシャッターチャンスを逃すので、やはりオートに勝手にやってもらえる方が都合がいい。 ISOまでオートにする理由は、うっかり絞りを適当に回しすぎた場合、ISO100固定だとシャッタースピードAが1/60sを切ってしまう可能性があるからだ。普通はISO100、F8なら日向なら1/125sを切らないはずだが、勢いでF11とかに達して、かつ日陰にカメラを向けて撮ってみたら1/30s以下でチャンスを逃しちゃった、という事故をISO…

Leicaに似合うレザー・カメラバッグ

皆さんはどんなカメラバッグをお使いだろうか。ソニーを使っていた頃は機能一点張りで、雨に濡れない、カメラを取り出しやすい、たくさん入るなどの理由で選んでいたが、ライカを所有する様になると、多少奮発してもそれ相応の美しい革バッグが欲しくなるから不思議だ。カメラとバッグは、どこかその精神がリンクするモノらしい。 ちなみに現在は、普段はM10ホルスター。しまう時は15インチMacBook Proも入るマンフロットのデカイやつをメインに持ち歩いているが、全体的にクタクタでそんなに気に入ってない(笑)アルティザン&アーティストWCAM-7500Nなども雨が降られても絶対に濡れなそうな造りで気になっていたのだが、今の趣向は「機能」よりも「素敵」な方に振れている。 フィリピンに行った時に少し探してみたが、これだ!!というモノは見つけられなかった。フィリピンでは時々とんでもないスコールが降るらしく、一瞬でバッグの中までビショビショになるらしい。やっぱり雨対策は大事か。 今日少しネットサーフィンしてみて、良さそうなレザーバッグ4社をメモ。いずれもLeica Mを収納するのに相応しい。さてどれに行こうか。 wotancraft 多分、台湾のメーカーだが、Youtubeでよく見るライカ使いのSteve Huff氏がいくつも動画をアップして絶賛してた。お金もらってんのかな?革が柔らかく、磁石でオープンした中にさらにジッパーが装備され、常に盗難防衛に気を配らなければならない海外渡航時には、一番安心かもしれない。造りもかなり良さそうだ。日本代理店はOriental-Hobbies。   Oberwerth ドイツの高級ハンドメイド。少々お高いがこれは美しい。ドイツのサーバーに日本からアクセスすると重い重い。しかしバッグ以前に写真が素晴らしく、写真が確実に商品価値を高めている。こういう商品は写真が全てだと思うのだが。雨の侵入を防ぐ工夫など要点をしっかり抑えている様だ。国内で実物を見れる場所がないかなあ。代理店はケンコー・トキナー オンラインショップ。   株式会社Acru(アクリュ)  やっとみつけたメイドイン・ジャパン。シンプルだしこの中では一番軽いかも?高解像度写真が無いのがちょっともったいない気もするが、こういう小規模感のあるクラフト・マンによる手作り製品が、僕は最も触手が動く。馬の革らしく、命に優劣は無いけれどもちょっと可哀想な気持ちに?ならなくもない。雨対策もシンプルながら万全。一番気になった「サビカM」が2月20日現在、Sold Out。残念。   ONA 海外メーカーかと思っていたらこちらも日本だった。(N.Y.のメーカーでした。国内代理店はイデアミクス。)ヨドバシでもアマゾンでも、どこへ行っても革製カメラバックを探すとONAが出てきて、日本の営業が行き渡っている。その分、その素敵なバッグ、どこのを使ってるの?!という感じにはならないかも^_^ 実際ヨドバシで見せてもらった事があるが、品質は確か。文句無くカッコよい。雨対策もなされているが、大雨だと隙間から流れ込むかも。(どれも大雨はNGか)かなり革が厚手でしっかりしており、保護製は高い分、やや重い印象を持った。インナーが赤いライカ用がある。 他にこれがオススメ!というのがあったら是非教えて下さい^_^。   (2018年2月21日追記) ご親切に当ブログにTatsukiさんからオススメバッグの情報を頂きましたので追記です。感謝!ちなみに各ブランドの商品群の中で、ここで掲載している写真はどれもichiroの独断、勝手な好みで選んでいる^_^ ポイントは悪天候に有利な、入口を完全に上から覆うシンプルな蓋(カバーと呼ぶのか?)。天面にジッパーの無いモノを基準にしてみた。 それとこの機構には素晴らしい応用編がある。海外の人混みに紛れる時、バッグの表裏をひっくり返して肩に掛ければ、持ち主に気づかれずにそっと蓋を開けるのが実質不可能になり(自分でも開けない)これ以上シンプルで完璧な盗難防止システムは無いと思う。 FILSON 米国シアトルの高級ブランドFILSON。このモデルは特に蓋の隙間の雨対策は施されていないように見えるが、その分、シンプルに徹していて非常に美しい。元はカメラバッグという訳ではないので、お好みのクッションケースにLeicaを入れて使う所も通好み。現地価格で$725.00という事で、輸入したら10万円近く行くかも。切りっぱなしの革の上質なバッグって、ありそうで無い。いい革を厳選しているお値段なのだろう。こんなの買ったら一生モノだ。 日本代理店はOUTER LIMITS社だが、オンラインショップは見当たらない。他もこの革バッグの取扱いのある国内店舗を、残念ながら見つけられなかった。革製品だけでなくコットン製バッグなども充実している。他にMAGNUM PHOTOS (マグナムフォト)…

APO-Summicron-M 75mm f/2 ASPH.とSummilux-M 50mm f/1.4 ASPH.の比較テスト

APO75mmは個人的に、ずっと気になっていながら、なかなか手が出ない最右翼だ。flickr等ではとんでもなく素晴らしい作例に出会える反面、M用としてはその長めの焦点距離からやや批判的なユーザーも多く、実際の所どうなのか、新宿マップカメラでテスト撮影させてもらった。(ちなみに上はズミルックス50。) 仕事帰りに立ち寄ったので、既に閉店間際。新品APO75だけお借りして、15分ほど、手持ちのSummilux 50 ASPHと比較撮影してみた。ホタルの光を聞きながら^_^ ミニ三脚を立てて同じカメラ位置から撮影したものと、75に近いフレーミングまで50を近づけたもの、そして50を75サイズにクロップしたもの。APO75はf2.0のみ、ルクスはf1.4とf2.0。正確にピントの感じも比較したかったので、一応LV拡大も使ったのだが、それぞれ二枚づつ撮っていても後でLRで拡大してみるとジャスピンと微妙なものが混在していて、両者とも非常にシビアなレンズと感じた。LV+三脚+2秒タイマーなので基本的にブレは起きないはず。 APO75、ルクス50と同サイズくらいかなと思っていたが、一回り大きい。重さもルクス黒335gに対し430g。Voigtländer Nokton 50mm F1.1‎とほぼ同重量だ。660gのM10と合わせると1kgを超える。 写真は全てM10、ISO100、SS1/60s、AWB。Rawから露出とWBだけ現像で揃えて書き出したjpgをいくつかアップしてみる。ワードプレスがエラーが出るのでフルサイズはあきらめて、横幅1920pxだ。 50 f1.4 50 f2.0 縦に並べても一見分かりにくいが、全画面で切り替えながら眺めると周辺減光量の差が一目瞭然。f2.0でも多少落ちるが、f1.4は画面のかなり内側まで周辺減光の影響が見られる事を改めて確認。これがズミルックスらしさの一旦を担っている。 APO75 f2.0。上と同じカメラ位置。ちゃんと測っていないが、被写体とカメラとの距離は恐らく2mちょっとだ。端正だが、なんだかズミルックス50をf2.0まで絞ったのと似ている気もする。 今度はズミルックス50を75のフレーミングに似た感じになるまでカメラを被写体に近づけてみる。恐らく被写体から1.5mくらいか。 50 f2.0 接写。このパースの差は正直、予想以上だった。同じテーブルの上で前に移動したので、カメラの向きがさっきより若干見上げる感じになっているのを考慮しても、結構違う。背景の壁の絵のあり方も別物。なるほどー ちなみにこの距離のf1.4はこれ。 50 f1.4 接写。このくらいのフレーミングで人を撮るタイミングが僕の場合かなり多いだけに、この結果には考えさせられる。 次は、先程のAPO75と同じカメラ位置で撮った50 f2.0をクロップしたものを、APO75と並べてみる。 APO75 f2.0。 50 f2.0…

Gallery – Philippinesを公開

マニラのストリート・チルドレン。Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/500, ISO 100) ©2018 Saw Ichiro. 2月4日〜9日まで、ちょっとした用事でフィリピン・バギオに訪れた。僕にとって初めてのフィリピンだ。毎日写真三昧、久しぶりに気の済むまでカメラと写真を楽しめた。僕にとってこれが今は何よりもストレス解消だ。 マニラでは多くのストリート・チルドレンを見かけた。恐らく彼らは教育も無ければ、まともな家も無いかもしれない。けれども決して彼らは不幸せには見えなかった。むしろ生き生きと目が輝いているのが印象に残った。 持っていったのはもちろんM10とズミルックス50 asph、それとズマロン35mmを一応バックに忍ばせていった。しかし出歩く時はバックもホテルに置きっぱなしで、M10ホルスターのみの軽装だったので、ほとんど全てズミルックス一本だ。 フィリピンの特に気に入った所は、人々がカメラを向けられるのを全く嫌がらない事だ。最初は一応、写真撮ってもいいですか?と訪ねていたが、老若男女、一人たりとも断る人は居ない。 途中から尋ねる事も面倒になってきて、いきなり真正面からカメラを向け、あとでニコっと笑顔で"Thanks"でおわり。むしろそのまま話し込んでローカル・コミュニケーションを楽しめるし、周囲の人までフレームに入りたがるほどだった。日本ではほとんど変態扱いされる事すらあるのにw。これならスナップが苦手な僕でも、遠慮なく撮れる(笑)フィリピンはストリート・スナップ天国だった。 僕の中で今回の旅はちょっと特別で、他の写真とは分けて考えたかった事もあり、写真ギャラリーなるものを初めて作ってみた。2000枚ほど撮った中から69枚を選んだ。たくさんあるが全画面表示でお手元のキーボードの左右矢印キーで移動出来るので、Wifi環境下なら比較的楽に進めると思う。是非ご覧頂ければ幸いです。   走り去る女。Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/4.0,…

Leica M10のポートレート

いつもお世話になっている芸能事務所御一行様が、サプライズで遊びに来てくれた。二人のプロカメラマンもいらしていたが、当然僕も写真を撮らせてもらった^_^ 女優・タレント VANRIちゃん。葉山のバルコニーにて。 今まで何を撮りたいか?と聞かれても「なんでも」としか答えられなかった僕だが、ライカを使うようになってから、明確に「人」を撮りたいと思うようになった。 Thorsten von Overgaard氏の何気ない一節が、妙に心に残っている。 "In a portrait session two people meet and have to work together to accomplish a portrait that they can agree is good. A…

助手席とM10、カラーチェッカーとFUJI

希望に向かって。横浜ベイブリッジよりLeica M10 + Leica Summaron-M 1:3.5/35 (ƒ/3.5, 1/350s, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro. 僕の個人的な2017年の流行語大賞は、迷いなくこれだった。 「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」 by アインシュタイン 今日は助手席だったので、移動中いつもの様にM10にSummaron 35mm f3.5を付けてずっと握っていた。握っていないと、あ、撮ってもいいかな、、と思った次の瞬間に、その光景は逃げ去ってしまう。ホルスターに入れていても間に合わない。 何を撮ると決めている訳では無い時、ズマロン35mmは僕にとって最高のレンズだ。クルマから何かを撮る限り、ピントリングを10mにセットしておけば、f3.5の場合、5m〜無限遠までカバーしてくれるので、ピントの事は忘れてOK。気になった方向に向け、ノーファインダーでとにかくシャッターだけ切ればいい。どんな高性能AFカメラより、旧態依然としたライカMの方が速いというパラドックス。 Leica M10 + Leica Summaron-M 1:3.5/35 (ƒ/3.5, 1/1000s, ISO…