Fuji X-E3 + フジノンレンズ XF56mmF1.2 R(左)と持ち込んだ自分のLeica M10 + Nokton 50mm f1.1(右)。
以前から僕は富士のXシリーズに興味があり、X-Pro2か、X-E3を近く導入してみようと思っている。僕は年に数回、ムービー撮影が必要になるのだが、M240の時は全部ライカで行けたので問題なかった。M10になり当然困っている。
先日、富士Xシリーズをヨドバシカメラに触りに行った。少々辛口だが正直に書くと、実機を触ってライカとのあまりの質感の違いに驚いた。本物のピストルと、ゴムとプラスチックで作られたBB弾のエアガンみたい。確かにライカの5分の1のプライスに抑えた企業努力は評価に値する。しかしあれではチョイ悪オヤジの所有欲は満たせない。
ものすごく軽い事もそういう印象を助長しているのだが、黒もシルバーも、主に塗料がマズイ気がする。専門的な工法は僕は分からないが、X-Pro2のグラファイト・エディションが一番嫌じゃ無いと思った。(でも僕に不要な23mmレンズとセットなので買わないが)
特に大口径レンズを装着していると、大きさの差はそれほど感じなかった。X-E3がうわ!小さい!とはならなかった。軽いけど。
ライカの話ばかりしているが、僕は日本を誇りに思っているし、日本の企業に頑張ってもらいたいと心から思っている。ライカより自分にしっくり来るカメラを日本メーカーが作ってくれたら、すぐに協力する準備はできている(^ ^)
せっかく中身は、フジXは素晴らしい結果を出しているのだ。Flickrで人様の作例を見る限り、あれ?ライカじゃなくても、これでよくね?と何度か思った。使ってみると色々分かって来る部分もあるだろうけど。
試しに、山ほどついてるボタンを可能な限り減らして、シンプルの美学を強く意識した、金属とバルカナイト革の「X-E4」を富士が作ったら、たとえ価格や重量が2倍になっても僕は買う。(モデル名や社名のプリントも一切不要。その方がかえって話題を呼ぶはず。でも無記名のただの黒い塊にする英断が日本企業にできるか。露出補正ダイヤルも無くして!w)
ライカMはレンズもボディも防塵防滴とはアナウンスされていない。(M Typ240以降のMボディは防塵防滴がうたわれていました。失礼しました!)だから相当のヘビーユーザー以外は、普通は大雨や大雪に自分の愛機を晒すことを恐れる。高価なレンズやボディを、雨で壊してもう一台買う羽目になる事だけは避けたい。
ライカレンズの資産を運用できて、ローパスレスで画質も十分。だからフジが防塵防滴に徹底して「世界一頑丈なカメラ」を高らかに謳ったら、少なくとも現ライカユーザーは黙ってはいられないと思うのだ。雨天用、海外旅行用、ムービー用、ライカのサブ機など、家族を説得する言い訳はいくらでも思いつく(笑)
マーケティング重視の今までのやり方では、こういうカメラは作れないかもしれない。コンデジを卒業した辺りの初心者層が最もピラミッド人口が多く、ビジネスとしては美味しいのだろう、大人(おっさん)が喜ぶ質感の高いカメラの選択肢が、意外とほとんどない。
マツダ・ロードスターが想定外の世界的ヒットした様に、製作者自身の遊び心、自分が使いたいカメラを思い切り作ってくれ!