Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton

Fujifilm X-T20とLeica M10の比較2

Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/11, 1/250, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro. ようやく仕事が一段落した。終わった途端にちょっと体を壊して、まだ本調子では無いが何かを撮りたくて、横浜大桟橋まで出かけてみた。せっかくなので、ついでにFujifilm X-T20も連れてきた。レンズも違うし今回は特にいい加減な比較もやってみる。 Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/125, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro.…

レンズ保護フィルターは必要か

これはN.Y.の写真家、William Kleinのムービーだ。有名人だがこの人を語れるほど僕はよく知らない。彼が使ってるフィルムライカは何だろう。 このムービーの良い所は日本語ではなく、英語の字幕がある事だ。(具体的に何を喋ったのか検証できる)僕はニューヨーカーの発音が苦手で、今まで二度行った事があるが、その度に会話に聞き取りに難儀した。単なる僕のメモだが、N.Y.渡航前の耳慣らしに、このムービーはうってつけだ。行く予定は無いが(^ ^) ところで僕は今日、ズミルックス50 ASPH.の保護フィルターを外すことに決めた。僕はレンズキャップを付けない派なので、高価なレンズを直接触ったりぶつけたりするのを恐れていたのだが、もうやめた。つまり、もうこのレンズは手放さないと決めたのだ。 実はズミクロン50もズミタール50もズマロン35もエルマリート90も、フィルターはとっくに外していた。(ノクトンだけはまだ付けている。多分手放すから。) 完全にレンズを裸で持ち歩く訳だが、今までの自分が撮った写真は、常に一枚余計なガラスが噛んだ絵だった。その事がなんだか急にアホらしく感じてしまった。今使うために僕はこのレンズを買ったのに、未来の事故を心配する余り、常にピュアな状態では使えないなんて本末転倒じゃないか。 運動会の前の特訓 – Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/60, ISO 3200) ©2017 Saw Ichiro. ファインダー内に埃が入る噂を聞いて、怖くてライカ購入に踏み切れない人をどこかで見かけた。僕の友人はセンサーへのチリの付着を恐れて、レンズは絶対にボディから外さない。(レンズ交換自体をしない)またある知人は中古ベンツのオープンを買ったが、雨漏りを恐れて買ってから一度も屋根を開けた事がないという。 これらは余りに清潔で、余りに平和な現代日本の心の病だと思っていた。笑い話の様だが、レンズに保護フィルターを付けなきゃ気が済まないのも、似た様なものだとも思った。 何かを恐れるという事は、心を奪われている状態だ。僕はたかがLeicaレンズごときのために、心を奪われていた。確かにチリ一つないピッカピカの美しいレンズを眺めると、この美しさは今だけと思うと多少残念ではある。それでも手元のミクロな話よりもっと外に目を向けて、残り人生を謳歌する方がいい。レンズより人間の心の方が大事だ。 江ノ島水族館 – Leica…

Magnum Photosムービー

このムービーは以前にぼんやり眺めただけだったが、何か残るものがあってまた探し出してきた。日本語字幕も無いし画質も悪いが、フル尺で見れる。なんとなく見てるだけでもフィルムライカのシャッター音が心地よく、ものすごくライカを乱暴に扱っていたり(笑)ライカやいろんなカメラを撮りまくっていて小気味いい。 日が落ち始めた、目測露出が難しい時間帯のシーンで、フィルムカメラを取り上げて、露出計を取り出す。一瞬で適正値を読み取りそのまま露出計を放り投げて、すぐに撮り始めるシーンに、僕はプロを感じた。被写体を発見し、露出を測って撮り始めるのに要した時間は5秒だった。 Magnumは世界で最も会員になるのが困難な写真家集団だ。毎年、300人以上の入会希望者が居ると言う。 ”現在、正会員は46人、準会員は3人、候補生4人。まず候補生になるには、会員の半数以上の賛同が必要とされ、候補生になると2年間の仮採用期間を経て、準会員への投票が行われる。その際は会員の3分の2の賛同を得る必要があり、準会員から正会員へも同様。” との事だ。恐ろしいほど狭き門だ。 良い写真家とは何か?と言う問いに対し、彼らは明確な答えを持っている。映画で彼らはこう語っている。 「生き残る為には、個性ある人材が必要だ」 「私たちが必要とする写真家は、最先端(カッティング・エッジ)の仕事をする人だ」 最先端の写真とは、なんだろうか。少なくともライカを使う事が求められている訳では無いだろう(笑) しかし映画を見る限りライカ、そしてフィルムの使用率が高い。当時、彼らがマグナムに入会し、3分の2に認められた「個性」にはフィルムが必要だったのだろう。しかし次の会員には、それと同じ個性は求めていないと明言している様に僕には聞こえる。 停車中の窓から。Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/500, ISO 100) ©2017 Saw Ichiro. 最先端の写真と言われてもピンと来ないが、例えば最先端の音楽と言う時には、僕はもう少し明確に見渡せる。「音楽」とひとくくりにできるものではなく、ジャンルや文化が毛細血管の様に多様だ。しかし細分化された各ジャンルに置いて、最先端の人たちは確実に存在する。 彼らは先人が築き上げて来た文化を愛し、消化した上で、感性の近い仲間たちと切磋琢磨しながら新しい何かをその文化の上に積み上げていく。今まさに積み上げる事に生命を注いでいる人たち。そこが音楽の一つの最先端だ。だから最先端の人はたくさんいるし、優劣や勝敗ではなく文化を今まさに構成している個性そのものを指す。恐らく写真も同じと思う。 日本には素晴らしい写真家も音楽家も多いが、それぞれが個人プレー的に感じる事がある。「最先端」と言う表現の裏には、背景にチームとしての共通の目標地点がある。つまり最先端とは個性の集合体があって初めて意味を持つ言葉で、一人でどんなに新しいと主張しても「素晴らしい」とはなっても「最先端」とはならないのでは無いか。世界中の才能がアメリカに集まるのは、ある種のチームプレーをしにN.Y.に行くのだ。だから新しい文化やカッティング・エッジが、アメリカから生まれるのでは無いか。 群れるのが嫌いとか、俺は一匹オオカミとカッコつけるより、意識の高いチームに所属する事こそ意義があるのでは無いかと、最近思う様になった。なので僕を入れてくれる日本の写真集団があったら入りたいと思い(笑)真面目に近所を探してみたが、初心者向きの写真教室みたいな所しかみつけられなかった。 照沼さん。葉山パッパニーニョより。Leica M10…

MacBook Pro 15 inch (2017) (10月21日追記)

ここ一年で急に写真熱が再燃、今まで使っていた13インチでは力不足を感じるようになり、2.9GHzクアッドコアIntel Core i7モデルに買い換えた。 僕の場合は写真は100%ラップトップでやる。メインのデスクトップマシンは仕事専用で、分電盤のブレーカーを上げないと使えない特殊な環境になっている。Macと同時に大量のClass-A ディスクリートや真空管機材も一緒に立ち上がるので、ちょっと写真で遊ぶ環境ではない。自宅と仕事場、それに札幌や海外出張も結構あり、日常の仕事は僕はラップトップ必須だ。起きてる時間の多くはMac画面を見て過ごしているし、こいつはまさに僕の右腕なのだ。 2011年からずっと13インチを使っていてそのサイズ感には満足していたが、今回15インチにしたのは15インチが薄く軽くなったからだ。現行13インチが1.37kg、15インチが1.83kgで、その差は460g。今まで使っていたmid 2014の13インチは1.57kgで、今の15インチと260gしか変わらないのだ。ズミクロン50mm一個分。 USBなどを全廃してしまった事は世間では批判的だが、そのお陰でMac本体がこれだけ軽量化、薄型化できたのなら僕は大賛成!この様な便利な外付けツールがあるので、SDカードもUSBも全く困らない。しかもこれはカッコいい茶色の革?ケースまで付く。 現行13インチは460g軽い訳だが、15インチは460gと引き換えに、こと写真のワークフローおいて得るものが多い。13インチはデュオしか選べないが、15インチはクアッドコアに加え、同じIntel Core i7に見えて実はL3キャッシュが15インチのみ大容量化されている。GPUも15インチは独立しているが13インチはiGPU(CPUに内蔵されたグラフィクス )しか選べない。 この辺りはAdobe Lightroomのワークフローにモロに効いてくる。5976x3984の24メガピクセルのライカDNGファイルを完全に表示し終わるのに、今まではいちいち多分3秒くらい?待たされていたのが嘘の様だ。ガンガン次の写真に進んで行ってもサックサクだ。 背面のリンゴマークが光らなくなった事も世間では不評の様だが、フォトグラファー的には大歓迎だ。以前、ブツ撮りの際にここの光がガラスに映り込んでしまった事があり、アップルは現場の声を正しく反映していると思う。同じ観点から、色はもちろん、より地味なスペースグレーを選んだ。 キーボードは僕は絶対USキー派だ。日本語JISキーは余計なキーが二つ追加される事で、特にショートカット周りが良く工夫されている、オリジナル配列の合理性が崩れてしまうからだ。だいいち、キーボードに使いもしない「あ」とか「ぬ」とか書いてあるのは美観を損ねる。どこの音楽スタジオでもUSキーが当然の様に使われるのは、プロツールスのショートカットが日本語キーではやりにくくて仕方ないから。 最初はポイントが付くヨドバシに行ったが、15インチのUSキーの取り扱いが無いという事で却下。ビックカメラに電話したがこちらもダメで、仕方無くポイント割引の無い銀座アップルストアに直行した。Macのポイントで不当に高いM10の予備バッテリーを買う計画は撃沈。 最初はCPUだけ最高のものにアップグレードしようと思っていたが、アップルストアでは税込で40万円近い全部盛りしか在庫してないとの事だったので、デカい内臓ストレージは必要ないので普通の2.9GHzモデルに決めた。 実家のベランダに咲いていた。野牡丹というらしい。Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/350, ISO 100) ©2017…

M10の最大露出時間設定は正常か?(10/14追記)

「晴れ時々ジャズ、雨のちカメラ」の汎猫さんのM10のレビューを見て、あれ??となった。僕が実験する限り、1/焦点距離などの最大露出時間は、Leica Mデジタルは効果が無いという結論だったのだが、汎猫さんはこの機能を評価している。あれ?自分の使い方がおかしい?という事でもう一度実験してみた。 まずISO Autoにせずに、最低シャッタースピードを制限するオプションはLeicaには無い。ISO Autoの中にその項目は確かにある。これはM Typ240でも同じ。とりあえずSSもA、ISOもAにして、写真の様に最大ISO 3200、最大露出時間は60分の1秒に設定する。これで本来なら当然、60分の1秒を切らないはずだ。 たまたまノクトンf1.1が付いてたので、そのままだとISO3200も不要なので、F16まで絞る。 で、撮ってみる。。。 Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/16, 1.5s, ISO 3200) ©2017 Saw Ichiro. シャッタースピード1.5秒。。。 なんか使い方間違ってますか?(笑) 最大ISOはちゃんと効く。最大ISOを800にしてみると、シャッタースピードが平気で8秒とか行く。ノクトンは6bitコードが無いから、1/焦点距離が使えないのは分かるにしても、何のために具体的にSSを指定するのか。M typ240でも全く同じだった。 当時はM240だったが、新宿のMap cameraのライカスタッフを捕まえて、一時間くらいこの件を問いただして、2台M240を出してきてみんな集まってきてワイワイやったが、なんとなく分かった様な分からない様な、煮え切らない感じだった。少なくとも故障では無いという。仕様だそうだ。だから僕はこの機能は無いものとして、SSは固定で使う。それで特に問題は無い。 でも汎猫さん、教えて下さい、、、…

フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.1とM10

外は寒い - 札幌。Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/60, ISO 400) ©2017 Saw Ichiro. ご多分に漏れず、ノクチルックスまでの時間稼ぎに(笑)ノクトン50mmを試してみる事にした。元々ブランド思考な訳では無いのだが、ライカのレンズを使いたくてライカの世界に入ったのに、ライカブランド以外のレンズをライカボディで使う事に、心の中でちょっとした不整合がある。その殻をはじめてノクトンが破ってくれた。何せヤフオクで7万円だ。 島松伝道所の木 - 札幌。Leica M10 + Voigtländer 50mm f/1.1 Nokton (ƒ/1.1, 1/350, ISO 100)…