Pierre Bonnard

問題は、構図だ!

この人の写真、超スキ。このおじさんの人柄もスキ^_^。Wedding Photography Tips: Storytelling with Joe Buissink いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑) 今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。 幼少期から成熟期にかけて絵画に深く関わった人の感性というものは、最初から写真を見る目が違う。これは悲しい現実で、分からない人には何が良くて何が悪いのかさっぱり分からないし、分かる人にはなんで分からないのかさっぱり分からないという、両者の間には残酷なほどに深い溝が存在する。 僕の嫁は美大卒で全国6,000社の広告を手がける現役デザイナーだが、明らかに僕とは違う目を持っており、僕の写真をひと目見た瞬間に次々とダメ出しして行く。しかもそのコメントがなるほどいつも的確で、全て納得。指摘されるまで自分では全く気付けないので、ぐうの音も出ないのだ。 僕のお気に入りのFlickrのfavリストを見せても、ほとんどの写真の構図が全然ダメと言う。たくさんいいねも付いてるしそんなはずは無いだろうと一枚一枚、感想とその理由を聞けば、スラスラと問題点を指摘し、その改善方法まで見たそばから言い当てていく。ごくたまーに、これは文句の付け所がない、と100点が付く。だったらおまえが撮れよ、と段々腹が立ってくるw。(ちなみに彼女はライカに全く興味も無いし、カメラの使い方をいくら教えても決して覚えられない^_^。iPhoneでいいらしい。) 彼女に言わせると、歴史に残る絵画で構図がイマイチなものは一つも無いので、無配慮な構図が気になって仕方がないのだそうだ。この発言は、彼女にとって絵画と写真の垣根が全く無い事を示唆している。しかも比較対象が世界の巨匠だったりして、少しは多目に見てもらいたいものだ^_^ 僕の興味は身内の自慢話ではなく、そういう特殊能力を持ち合わせてない僕の様な平民が、どうやってその感覚を享受するかだ。 貴方がもし、成人式をとっくに終えた年齢ならば、残念ながらこの深い溝を一発逆転で飛び越える裏技は無いかもしれない。しかし平民にも、後天的に学び努力した暁には、彼女に褒めてもらえる一枚を撮る道は残されていると、僕は信じたい(笑) そこで僕が考えた作戦はこうだ。たった一時間で、貴方の構図が変わる(かも)。   構図改善・大作戦 例えばボナールから始める。このYoutubeは一枚につき6秒間、次々に名作が表示されていく。これを漫然と鑑賞して楽しむのでは無く、貴方が実際にこの場所に行き、Leicaを構え、ライカのシンプルなフレームの中にこの絵が見えていると想定するのだ。 貴方はここでシャッターを切る。貴方は今、ボナールと同じ構図で撮っただろうか。そこにはボナールと自分と、構図の捉え方の違いが必ずあるはずだ。彼と自分と、どう違ったのか、何が違ったのか、そして何故、彼はそうしたのか。その違いを認識し考える事が、スタートラインだ。 Pierre Bonnard: A collection of 783 works (HD) 構図の学習に写真では無く絵画を選ぶのは、絵画の場合、最初の一筆目から描き手の意思と計算が存在する点で、半ば受け身的に目の前の状況を受け入れたかもしれない写真集よりも、驚きがある。 構図に唯一の正解は無いので、ボナールと同じ構図に矯正する必要は無い。冒頭のJoe…

最近出会った写真家と画集

今日はここ最近出会った写真家、最近買った画集を紹介しようと思う。 Sarah Moon どこまでも優しく、柔らかい陰影の世界。嗚呼、美しい、、、 冒頭のYoutubeを見ると必ずフィルムカメラが欲しくなるので閲覧注意!先日、彼女の個展を覗いて存在を知った。5月4日までやっている。動画の写真とは別のものだが、無料なので東京近県の人は是非訪れて欲しい。 sarah moon 巡りゆく日々 2018.4.4 WED - 5.4 FRI 12:00 - 19:30 無休 入場無料 シャネル銀座ビルディング4F http://chanelnexushall.jp/program/2018/dun-jour-a-lautre/   Pierre Bonnard / Painting Arcadia 写真では無いが、いつも構図の詰めが甘いとデザイナーの嫁から叱られ続けているので^_^、勉強のために絵画集ももっと積極的に見る事にした。 画集など買った事も無かったし、ナビ派、ポスト印象派等に今まで特段興味を抱いた事も無いほど、僕は絵画の世界に疎いのだが、まずはソールライターが生涯愛したと言われるボナールから選んでみた。 サイズも大きく立派な画集で、相当点数があり見応えがある。ソールライターのルーツは写真では無く、絵画にある事を実感出来る一冊だ。何気ない景色に目を向ける肩の力の抜けた感じ、被写体の手前に大きく何かを入れる手法や、端っこから覗き見する様な視点が、そのまんまだ^_^ 絵画の場合、構図が良くないという話題が相対的に少ないのは、「構図」とわざわざ意識せずとも書き始める最初からどう書きたいのか、何もかも一筆目から自分の意思が存在する。写真の場合は、我々一般人の構図がイマイチなのは、目の前の与えられた現状を受け入れる、一種の妥協的な受け身の姿勢で、取り敢えず撮ってしまうからだ。瞬間を捉えるため時間的な制約も厳しいし、撮る時は決まって慌てている。^_^ 写真で成功している人は、この受け身の妥協を許さない人、写真は自分の絵画である、自分の絵画の構図は自分で決めるという強い意思の人ではないかと思った。構図の勉強には絵画が欠かせない教材だ。…