Leica M9

Leicaオーナーになるということ

娘と鳥。Leica M9-P, MS Optics Sonnetar 73mm f1.5 (ƒ/4.0, 1/125, ISO 160) ©2018 Saw Ichiro. このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。 僕も初めてライカレンズを買った日、買った店、目に写った光景は今でも鮮明に覚えているし、ましてやLeica M9Pをドキドキしながら買った日の事は、(そしてその時の請求金額も^_^)忘れるはずもない。 それは単に僕が支払える限界に近かった(或いは完全に超えていた)という事実もあるが、そんなことよりも写真家にとって「Leicaな人」の以前と以後では、人生の転換点と言えるほどのインパクトに成り得ると、僕は確信している。   飛。Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/8.0, 1/500, ISO 400) ©2018 Saw Ichiro.…

Lightroomハードウェア・コントローラー「Loupedeck+」

いわゆるM9カラーを楽しむ意味でLightroomに戻るついでに、2018年10月31日に発表されたばかりの現像コントローラー、Loupedeck+を導入してみた。 現像パラメーターをクリックでチマチマいじる事が以前から面倒に感じており、iOS現像Appなども試してみたりしたが、個人的にはまだまだMacが必要と思っていた矢先だった。そんな訳で迷わずポチったが、結論から言うとこれは「イイ」。 音楽制作の世界では、黎明期からこの手のハードウェア・コントローラーが市場には充実していて、僕もいろいろ所有している。しかし音楽制作の現場では様々なパラメーターや環境が余りにも複雑に入り組んで居て、マウスでしか出来ない事が多すぎて、結局僕には定着しなかった。 しかし写真現像の場合は使うパラメーターが限られているし作業がシンプルなので、ハードコントローラーの実用性は高い。 あなたは普段、写真の現像はどの様な調整を行っているだろうか。僕の場合は頻度の高い順で言うと、 露出 Exposure コントラスト Contrast 明瞭度 Clarity 上記3つでザックリ作ってから、必要ならShadow、Highlighs、Blacks、Whitesの4つで露出を微調整。最近はアホみたいにコントラストを上げるのがマイブーム^_^。 そしてホワイトバランス調整として 色温度 Temperature 色かぶり補正 Tint 彩度もいじる。アホほどコントラストを上げると彩度まで上がるので^_^、彩度は下げる事も多い。 自然な彩度 Vibrance 彩度 Saturation Loupedeck+は上記全てのパラメーターが独立したノブに割り当てられているので、ほぼ全ての事が手元でちょっとクルクルっと触って終わり。それで物足りない場合はトーンカーブを触ったりもするが、トーンカーブもCustom Modeで全てノブだけで完結出来る。ノブを押すとゼロにリセットされるのも、何でも気軽に試せて便利だ。 上記の他に、僕の場合は周辺減光 Vinettingも触る事が多い。空きノブに好きなパラメーターを割り当てられるので、僕はこれをD1ノブに設定したので快適そのもの。ユーザープリセットも8個登録出来て、ボタン一発呼び出しOK。スターやフラグもやりやすい。 girl in the forest. Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/1.4,…

MS Optics Sonnetar 73mm f1.5(宮崎光学)のレビュー

新宿の街角。Leica M9-P, MS Optics Sonnetar 73mm f1.5 (ƒ/1.5, 1/250, ISO 160) ©2018 Saw Ichiro. 作例もまだほとんど出回って無いし、ろくに調べもしないまま僕は即決したが、宮崎さんのこれまでの趣向から、きっと軟調系レンズである事は想像がついたし、ボディ同様、ぶっちゃけレンズがどんな描写でも、その特徴を活かした使い方をしてみようと思っていた。そもそも、僕の最近の作風からご察しの通り、もはや解像度や性能など大した意味を成さなくなってきている。(笑) 窓。Leica M9-P, MS Optics Sonnetar 73mm f1.5 (ƒ/1.5, 1/60, ISO 400) ©2018 Saw Ichiro. その焦点距離から、Leica…

Leica Summilux 35mm/f1.4 2ndのレビュー

水際。Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/1.4, 1/350, ISO 160) ©2018 Saw Ichiro. 「クセ玉」の代表選手として誉れ高い^_^、この古いズミルックス35mmに以前から興味はあったが、進んで買うまでに至らなかった。それは僕は元々50mm画角を自分のフィールドにしていた事に依る。 ご縁でM9-Pとセットで譲って頂く事にした訳だが、新たなフィールドに腰を据えてチャレンジする気持ちもあったし、何より今は超高解像のSからの反動で^_^、とにかく柔らかい写真を求めていた。それには癖玉がうってつけだった。 新しい相棒はシリアルNo. 3434096、1987年産まれのドイツ製という事らしい。前オーナーの言葉からそのまま2ndと書いているが、場合によっては第一世代にカテゴライズされるかもしれない。 ほぼCG^_^(無加工)。Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/1.4, 1/30, ISO 400) ©2018 Saw Ichiro. 変態レンズには多少耐性を持っているつもりだったし、何が来ても怖くないと思っていた僕でも、特に光源が前ボケに入ってきた時のコマ収差、非点収差には度肝を抜かれた。 開放で逆光気味に撮ると見たことも無いほどのゴーストが写真を支配する。なるほどこれは手強い(笑) 逆光と絞りの実験中。夜間でもちょっとした街頭の明かりでゴーストがガッツリ出る。Leica M9-P, Summilux…

30 12月 2018

お帰り、Leica M9-P!

ブログ終了宣言したにも関わらず、またこんなページを書いているのは、2018年12月8日、一足早いクリスマス・プレゼントが僕の元に届いたからだ。Leica M9-P。もはやMならどれでも良かったのが本心だが、偶然に素敵な出会いがあり、結局ここに戻ってくる運命だった。 これも一期一会、僕にとって、初めてのライカボディだったM9-Pとの再会は感慨深い。今回はSummilux 35mm f1.4 2nd付きだ。 down stairs. Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/5.6, 1/1000, ISO 400) ©2018 Saw Ichiro. 既にM9に対する想いや情報はここで散々書きなぐった気もするし、2011年に登場したM9-Pのレビューなど今更感が半端ない^_^。なのでごく端的に、今までの想いとは異なった点などを少しだけ書いてみる。なにせM10を手に入れた後も、ずっと憧れを抱いていたカメラだ。実際に手にするとどの様に心境が変化するかも、自分で自分に興味もある^_^…

構図の添削3

JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。 辛口でお願いしますとの事だったが、この企画は一歩間違うと人様に喧嘩を売っているような、公開処刑の体になる恐れもある(笑)しかも僕よりずっと長いライカ・キャリアをお持ちの大先輩だ。僕の写真なら何を言われてもなんともないが、人によりプライドが傷つけられたと感じたり、ご不快になったりする繊細な方も当然いらっしゃると思う。 しかしそれをご承知の上でこの企画に乗って下さったと言うことは、揺るぎない写真観をお持ちであり、大らかなご性格や大人の心のゆとりの現れと考え直した。なので今回も僕の時と全く同様に、容赦なくビシビシ言って頂く事にする(笑) せっかくの貴重な機会なので、貴方も是非、構図の改善点を一緒に考えて頂ければ幸いです。   例題1 M9+アスフェリカルズミルックス35mm. by 小山 裕之さん この一枚を改善するとしたら、貴方ならどうするだろうか。ちなみにここは僕の事務所のすぐ近所で、三浦半島の立石という所だ。巨大な岩が海の真ん中に立つ面白い場所で、夕方にはいつも多くの写真家が海にカメラを向けている。 出来るだけピーチ先生のお言葉を正確に伝えるために、記憶に残るやりとりをそのまま書いてみる^_^   「ピーチ先生、まずはこの一枚です!お願いします!!」(ビール飲みながら、チラ見。) 「うーん、、、、いいと思う」(自分の携帯を見始めるw) 「え!?いやそんな事言わずに何か言って下さい。御本人も辛口にと仰ってますので、、、」 「だってそんな事、失礼じゃん。知らない人でしょ?」 「いやいや、一度JLUGの会でもお会いしてるし、ズバッと切って下さいとも言われました!」 「えそうなの?うーん、いいと思うけど、じゃあ強いて言うなら、、、」 と、その言葉を皮切りに、彼女はベラベラ喋り始めた(笑)     キレイだし良いとは思うんだけど、この場所から撮った他の人も、多分みんな同じ感じで撮ってると思う。これの面白さは岩と太陽のコラボレーションと思うけど、岩と太陽が全く同じ大きさで並列で並んでいて、どっちが主題なのか分かりにくく、かえって目が散るので緩急をつけたほうがいい。海や空の描写が広すぎて、岩の迫力を殺していると思う。何も語っていないエリアが多いので少し単調にも見える。 もし太陽を主題にするなら、もっと美しいグラデーションや夕日の鮮やかさを強調しないと、いつもの普通の夕方に見える。あと30分待てばもっと真っ赤になったと思う。(彼女もこの場所はよく知っている)なので岩を主題として、岩の大きさを明確に強調した方がもっと面白くなると思う。 そのためには右に居る人と岩のサイズ感の対比を強調したり、もっと下からのアングルで手前の波打ち際をフレームに入れたりして岩の大きさを感じさせないと、立石を知ってる人ならわかるけど、初めて見る人は、チョコンと小さい岩が出てる様に見えるかも。だから岩をもっと画面いっぱいに入れたい。(近づけないので、恐らくクロップか、50mm〜のレンズという意味かと^_^)それで岩の肩に被せるように太陽を入れると、コラボがもっと良くなると思う。縦構図でもいいと思う。 「せ、先生、今日も辛口ですね、汗 僕は良い写真と思ったのですが、、」 「だって辛口でいいんでしょ?」 「あ、はい!ありがとうございました!!」  …

M10ユーザーだから言える、M9のススメ

前回のSimさんのポートレートに触発されて、シンガーの彼にモデルをご協力頂いた。当社スタジオの録音ブースの壁が黒いので、黒バック写真に好都合だ。フラッシュはNissin Di700A一灯。今日の投稿でM10はこの一枚のみ。Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/8.0, 1/125, ISO 200) ©2017 Saw Ichiro. 年が開けてまだ15日だが、既にLightroomには1,000枚の写真が残っている。いつも半分以上のボツ・ショットを速攻で削除するので、2,000回はM10のシャッターを切ったかもしれない。12月はほとんどカメラで遊べなかったので、なかなか良いペースだ。 iPhone7 これは年末に、近所のカメラマンさんのお宅にお邪魔した時の写真だ。精悍!この中のライカとフジは僕のだ。 並べて記念写真を撮る時に、彼がボソっと言った言葉が妙に頭に残った。 「このライカ一台で、ここにあるカメラ全部買えるよ。。。」 M10はしっかりと正常進化を遂げ素晴らしいカメラに仕上がっているが、価格に問題がある。この前値上がりして今はbodyが税込み95万円。一方M9はヤフオクで30万円台で常に複数選択肢があるし、M9Pも40万円前半だ。今振り返ってもやはり、M9がダークホース的存在に感じるのだ。 Leica M9 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.0, 1/1000,…