露出計

Leica M2の洗礼と人間露出

LEICA M2 + ELMARIT-M 90mm F2.8 ©2018 Saw Ichiro. 先日購入したM2はSer.1086304、1963年製の様だ。フィルムを巻く以外、操作方法がMデジタルと全く同じなので、最初の一本目からまるで昔からM2を愛用してきたかの様に自然に扱えるのは、まさにライカの美点だ。 早速フィルム3本の現像が上がってきた。どうせフィルムで撮るなら思い切りフィルムっぽいやつを^_^、という事で以前から気になっていたAdox Color Implosionを求めたが、残念ながら既に世界的に入手困難になっていた。代わりにLomoのトイカメラ用?のColor Negative400&100、モノクロはKodak T-max400から始めてみた。Lomoはちょっと昭和感が残る、ガーリーな仕上がりになる、そして安い。もっと変態的な写りを期待したのだが^_^、予想よりは普通だった。 そしてフィルム4本目にして、お約束のM2のフィルムカウンターリセットを早速忘れた(笑)。現在進行形で今何枚目かさっぱり分からない。 LEICA M2 + Summaron 35mm/f3.5 ©2018 Saw Ichiro. フィルム3本中10枚程度、この様な露光漏れの現象が見られ、いきなりフィルム・ライカの洗礼を受けた。どうやら一定の条件下にて、シャッター幕に不具合があるらしい。自分より年上のこんな古いライカで本当に写真が撮れた事だけで嬉しかったし(笑)、酒の肴のつもりで買ったので完全動作しなくても触っているだけで楽しいのだが、ちゃんと整備した方がもっと楽しい事は間違いない。 LEICA M2 + Summaron 35mm/f3.5…

とにかくM10で何かを撮る&露出計その2

窓の水滴が映り込むまで、アンダーに落とした。外は大雪。Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 400) ©2017 Saw Ichiro. 常に何かを欲しがる性格は僕の悪いクセと、幼い頃から叱られながら生きてきたが、最近はSLだのM9だの言い出してるのは、要するにM10に飽きてきたという事だ(笑)M10のSDカードをMacに取り込む時の喜びはもはや薄く、「ふーん、そんな感じね、、、」くらいなもんだ。 Leica M10 + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/1.4, 1/60, ISO 400) ©2017 Saw Ichiro. でもちょっと待て。ようやくカメラから出てくる色や解像度に驚かなくなったのだ。つまり自分の手足の様にカメラそのものを意識しなくなってきたという事。この状態こそ本来は望ましいのであって、自分の作品づくりとして、ようやくここがスタートラインじゃなかったか。少し落ち着いて、M10を自分の道具としてもう少し深く付き合ってみないとね。と自分に言い聞かせてみる。…

ライカの内蔵露出計

ドイツベルリン。宿泊していたお宅で、ママが僕のライカを見て素敵なコレクションを引っ張り出してきてくれた。Leica M + Leica Summilux-M 1:1.4/50 ASPH. (ƒ/2.4, 1/90, ISO 640) ©2017 Saw Ichiro. 「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。 M10のファインダーをiPhoneで撮ってみた。 絞りもSSダイヤルも同じ方向性に工夫されているので、好きな方を▶︎ ◀︎の向きに回すだけ。もちろんM10で新設されたISOダイヤルも同じ理論に従っている。つまり、ファインダーから目を離すことなく、f値などの数値を意識する事もなく、極めて直感的に操作出来る。 物凄いシンプルなシステムだが、これ以上に優れた方法が他にあるだろうか。覚えなきゃいけない事は何も無い。一度理解してしまえば小学生でも扱えるカメラなのだ。いや重さが無理かな。 (Leica M6以前は露出計が無いためSSダイヤルの方向性は逆だった。) ただ、絞りの場合は回し切ると止まるので、それでも適正露出に満たない場合はISOに手を伸ばす事が出来るが、SSダイヤルは無限に回る。当然、気持ちよくクルクルやっていると気づかないうちに1/2sとか1sとかに至って、ノイズリダクション処理が始まり完全にシャッターチャンスをロストする(笑) それでもここは芸が細かいライカで、ダイヤル最後のAと1/4000sの間はクリックが若干硬くなり、一周して1/4000sに至る事故を防ぐ気配りがなされている。反対回しの場合には、今度は最後のAとB(バルブ)の間で軽いストッパーがかかる。(要は境界点であるAから外に出る時にのみ反発力が増すカラクリ)こんなマニュアルにも書いてない部分にまで、人知れず手間とコストをかけているライカに拍手を送りたい。 その前にB(バルブ)に至ると▶︎ ◀︎マークが消失して気づける様にもなっているので、よほど慌ててない限り、ここを誤って突き進む人はいない。いずれにせよSSダイヤルで露出をコントロールする際には、予め適切なISOを設定しておく事が大切になってくる。 SSダイヤルをA(オート)にすると、▶︎ ◀︎マークがシャッタースピードの数字に変わる。古典的な時限爆弾みたいな赤い数字が、なんとも味わい深い(笑) 表参道の窓。Leica M typ…

露出計をいろいろ試した

全部セコニック。左からSEKONIC L-478D、L-398A、L-508。 普段はあまり必要性を感じないが、ストロボ撮影の時は重宝するし、気合い入れてポートレート撮影に挑む時も、待たせる相手が居る場合は、やはり入射光式で測っておくのが待たせないし確実な値が得られる。背面液晶の明るさに関して、?が残るM10は特に大事かもしれない。 どの露出計を選ぶかを絞り込む時に、まず僕は電池に注目した。僕はフラッシュ用途などのために大量の単3、単4のエネループを持っているので、出来ればこれを流用したい。露出計は設計が古いものが多く、現在では入手しにくいCR123Aを利用するモデルが少なからずある。これらをまず却下した。一番気になっていたセコニックL-758Dもこれで消えた。小さくて良さそうに思っていたL-358もCR123Aだ。どちらも現在は廃盤になっている。 次に絞り優先モードが使えない機種は当然却下。多くの人が愛用しているL308は、非常に小さくて軽いのだが、シャッタースピード優先しか無い。残念だ。ケンコーKFM-1100も絞り優先モードが無い様だ。 L-398Aはストロボには非対応だが、ダイヤル式のアナログ露出計で、なんと電池が不要だ。面白そうと思って試しに買ってみたものの、数字が小さくて無茶苦茶読みにくい。そして重い。結局、すぐにテーブルの飾りになってしまった。 L-478Dが本命だった。タッチパネル式で表示も美しく、サイズも手頃だ。設計も新しい。ISO値を測定出来たり、新しい露出プロファイルを登録出来る機能なども、良さそうな機能満載だ。 しかしこれは数々の欠点があった。まず電源を押してから起動するまでかなり待たされる。3, 4秒くらい?スリープも同様に待たされる。スピードが命の現場ではアウトだ。さらにタッチパネルの精度が悪く、iPhoneの様な滑らかな動作を期待すると裏切られる。押しても反応しにくく、反応したと思ったら設定値を行き過ぎる。ISOを一段変えるのに、タッチパネルをイライラしながら触りまくる始末だ。 そしてメモリ機能もとても使いにくい。メモリ登録はボタン一つで出来るが、削除するのにいちいち設定画面に入り、メモリクリアを選択し、削除するメモリを選択し、削除ボタンを押すと本当に削除しますか?YES、と計4回、反応にくいタッチパネルのボタンを押さなければならない。これでは面倒臭くてメモリを使う気にもならない。セコニックほどの露出計の老舗メーカーが、実際に使う人の事を全くイメージ出来ていないと思った。 使ってるGUIやフォントの選び方も、なんとなく非合理的で、優秀な海外のデザイナーを使ったら、もっといくらでも美しく表示出来ると思うのだが。 タッチパネル式のため、電池の減りが猛烈に早いのも盲点だった。すぐに自動スリープになる様に設定したくなるが、しかし一度スリープすると起動が激遅なのでジレンマに陥る。 しばらく使ってみたものの、これらの問題に嫌気が差してきたので、古典的な普通の液晶モデルで、単3、単4が使えるモデルを探すと、L-508に行き着いた。 SEKONIC L-508は、結構古いモデルだがサイズ的にもデカ過ぎず、起動もPowerボタンを押すと一瞬で立ち上がる。ダイヤル操作も確実だし、シンプルな液晶表示のため、自動スリープは20分のみだが、リチウム電池なら35時間も持つ。メモリクリアもボタン一発。これは良い!と思ったのも束の間。残念ながら、こちらにも大きな欠点があった。 反射光用のゴムのレンズキャップがゆるくて簡単に外れてしまうのはご愛嬌としても、致命的なのは、シャッター速度が0.5段表示になるディップスイッチが、なんとシャッター速度優先モードしか機能しない。絞り優先モードだと60秒の次が125秒で、90秒が無いのだ。T60, 1.4(8)などと表示され、絞りの10分の1の値を考慮しつつT90と毎回読み替えないといけない。なんで?? 説明書を隅から隅まで調べたが、どうやらこれが仕様の様だ。これはSS値が半段刻みのデジタル・ライカ使いにとっては、誰もが不満に感じるはずだ。下部のドット表示も絞り優先時には非表示になり、メモリ機能やアベレージ機能が一切使えなくなる。絞り優先を多用する僕にとっては、この露出計は完全にNGだった。 うむむ、こういう事は手元でいろいろいじってみるまで分からない。設計の古い露出計は、むやみに手を出さない方が良いということか。 ゴッセンというドイツの小さい露出計も可愛いのだが、調べれば調べるほど実使用には使いにくそうに思った。特殊な電池の件を諦めて、L-758Dに行くしかないのか。スタジオ用ならいいが、持ち歩くとなるとデカイし邪魔だ。 iPhoneの露出計アプリもあるが、iPhoneを立ち上げてパスワードを入れてアプリを探して、なんてやってられない。しかし準備から立ち上げまでは面倒だが、使い始めるともしかしたら凄くいいかもしれない。今のところ、僕が探した限りではストロボ計測まで対応しているのはLUMU Powerだけじゃないかな。色温度まで正確に計測出来るのは素晴らしい。国内ではまだ代理店は無いので海外に直接オーダーする必要があるが、美しい革ケースが付く様だ。 ケンコーKFM-2200なら絞り優先もありそうだが、仕様を見る限りアナログスケールが恐らく絞り値の固定プリントの様で、L-508と同様にシャッタースピード優先時にしか使えなそうに見える。困った。 仕方無いので問題はあるがL-478Dで頑張るしか無い。スリープからの立ち上がりの遅さに耐えられないので、半日に一回電池を変えると腹を決めて、自動スリープを20分と改めて、しばらく様子を見てる事にした。 結局、SEKONIC L-758Dを買った。(2018/01/24)