小山 裕之さん

構図の添削3

JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。 辛口でお願いしますとの事だったが、この企画は一歩間違うと人様に喧嘩を売っているような、公開処刑の体になる恐れもある(笑)しかも僕よりずっと長いライカ・キャリアをお持ちの大先輩だ。僕の写真なら何を言われてもなんともないが、人によりプライドが傷つけられたと感じたり、ご不快になったりする繊細な方も当然いらっしゃると思う。 しかしそれをご承知の上でこの企画に乗って下さったと言うことは、揺るぎない写真観をお持ちであり、大らかなご性格や大人の心のゆとりの現れと考え直した。なので今回も僕の時と全く同様に、容赦なくビシビシ言って頂く事にする(笑) せっかくの貴重な機会なので、貴方も是非、構図の改善点を一緒に考えて頂ければ幸いです。   例題1 M9+アスフェリカルズミルックス35mm. by 小山 裕之さん この一枚を改善するとしたら、貴方ならどうするだろうか。ちなみにここは僕の事務所のすぐ近所で、三浦半島の立石という所だ。巨大な岩が海の真ん中に立つ面白い場所で、夕方にはいつも多くの写真家が海にカメラを向けている。 出来るだけピーチ先生のお言葉を正確に伝えるために、記憶に残るやりとりをそのまま書いてみる^_^   「ピーチ先生、まずはこの一枚です!お願いします!!」(ビール飲みながら、チラ見。) 「うーん、、、、いいと思う」(自分の携帯を見始めるw) 「え!?いやそんな事言わずに何か言って下さい。御本人も辛口にと仰ってますので、、、」 「だってそんな事、失礼じゃん。知らない人でしょ?」 「いやいや、一度JLUGの会でもお会いしてるし、ズバッと切って下さいとも言われました!」 「えそうなの?うーん、いいと思うけど、じゃあ強いて言うなら、、、」 と、その言葉を皮切りに、彼女はベラベラ喋り始めた(笑)     キレイだし良いとは思うんだけど、この場所から撮った他の人も、多分みんな同じ感じで撮ってると思う。これの面白さは岩と太陽のコラボレーションと思うけど、岩と太陽が全く同じ大きさで並列で並んでいて、どっちが主題なのか分かりにくく、かえって目が散るので緩急をつけたほうがいい。海や空の描写が広すぎて、岩の迫力を殺していると思う。何も語っていないエリアが多いので少し単調にも見える。 もし太陽を主題にするなら、もっと美しいグラデーションや夕日の鮮やかさを強調しないと、いつもの普通の夕方に見える。あと30分待てばもっと真っ赤になったと思う。(彼女もこの場所はよく知っている)なので岩を主題として、岩の大きさを明確に強調した方がもっと面白くなると思う。 そのためには右に居る人と岩のサイズ感の対比を強調したり、もっと下からのアングルで手前の波打ち際をフレームに入れたりして岩の大きさを感じさせないと、立石を知ってる人ならわかるけど、初めて見る人は、チョコンと小さい岩が出てる様に見えるかも。だから岩をもっと画面いっぱいに入れたい。(近づけないので、恐らくクロップか、50mm〜のレンズという意味かと^_^)それで岩の肩に被せるように太陽を入れると、コラボがもっと良くなると思う。縦構図でもいいと思う。 「せ、先生、今日も辛口ですね、汗 僕は良い写真と思ったのですが、、」 「だって辛口でいいんでしょ?」 「あ、はい!ありがとうございました!!」  …