ソール・ライター

ライカSで撮ってみた

よく見れば看板にMと書いてある^_^。Leica S-E + Leica Summarit-S 70mm f/2.5 ASPH (ƒ/2.5, 1/125, ISO 100) ©2018 Saw Ichiro. Sは使いにくかったよ!ダメだったよ! 、、と書いておいて内緒にしようか迷うほど、実はSはよかった(笑)37.5MピクセルによりM10以上の描写性能があるのに、写りすぎる感じがしないのだ。 人影の少ない深夜の南青山を、ライカSと少し歩いた。Ilko式の構えを覚えてから、手ブレを防げるだけでなく、右手の負担を心配しなくて済むようになった。ストリートでも全然問題なかった。腰巻きホルスターの恩恵もあり、腕力を鍛える必要はなさそうだ^_^ Leica S-E + Leica Summarit-S 70mm f/2.5 ASPH (ƒ/2.5, 1/125, ISO 800)…

好きな写真家:ソール・ライター

今年、渋谷で大規模な写真展が開かれ、日本でもちょっとしたブームになった感のあるソールライター。かく言う僕も写真展の直前に初めて彼の作品を見てその魅力に引き込まれ、写真展の知らせを知ってすぐさま駆けつけた。   by Saul Leiter by Saul Leiter 彼の多数の作品が展示されていて、中央には彼の使っていたLeicaが鎮座していた。Leica M4、レンズは沈胴ズミクロンの次の第二世代、Leica Rigid Summicron 50mm/f2.0Mだ。(これを第一世代にカテゴライズする人もいてズミクロンはややこしい。英語圏ではType2と呼ばれるのが一般的か?) 映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』より 彼の道具のそれぞれシリアル番号まで僕は知っている。M4が1272827、ズミクロンが2160005だ。Leicaシリアルナンバーリストによれば、彼のM4は1970年製、レンズが1966年製という事になる。たまたま年代の近いRigid Summicronがちょうどヤフオクに10万で出ていて、僕はすぐに落札した。人の真似をして同じ道具を買う、そんな買い方をしたのはこれが初めてだった。僕のは2116583、1965年製だ。 しかし、おかしいのだ。展示されていた彼の作品は、どれも40年台から50年台の作品、つまり、M4もRigidズミクロンもまだこの世に無い時代の作品なのだ。画作りも気をつけてみれば、どうもライカでは無い様に見える。当時のライカレンズは最先端の解像度と引き換えに、ボケがぐるぐるになったり、二重線になったり、ボケだけ取り上げれば"美しい"と形容されるものでは無いのだが、彼の作品のアウトフォーカス部に、それらの現象が一切見られないのだ。 by Saul Leiter by Saul Leiter 超写実的なライカとは対極の、夢の中に居るような柔らかい表現。ライカというよりむしろZeissに近いと思った。そもそも50年台の作品としては妙に絵が美しい。つまり少なくとも渋谷で展示されていた作品群は、ライカでも、35mm版でもなく、中判カメラだったのではないか。 彼の若かれし頃の写真を見つけた。Graflexをいうカメラを使っている。恐らく、こんな所なのだろう。これはアメリカの中判らしいが、詳しい事はよく分からない。Rolleiも使っていた様だ。 by Saul Leiter それにしても、渋谷の個展ではライカで撮った作品は一枚も無いはずなのに、何故ライカを展示していたのだろう。ほとんどの人はあれはライカで撮った作品と誤解してしまう。カッコいいから?今回の個展では無かったが、いずれソウルライターのライカで撮られた時代の作品も公開されるだろう。その日が待ち遠しい。 まあこんな経緯があり僕が購入した固定鏡胴ズミクロンは、僕にとって意義の深い存在となった。これをボディに装着する時、いつもソールライターが頭をよぎる。そんな素敵な想いと共にこの美しいレンズを眺めている。これからも長い付き合いになりそうだ。…