2019年1月30日 ichiro

Leicaオーナーになるということ

娘と鳥。Leica M9-P, MS Optics Sonnetar 73mm f1.5 (ƒ/4.0, 1/125, ISO 160) ©2018 Saw Ichiro.

このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。

僕も初めてライカレンズを買った日、買った店、目に写った光景は今でも鮮明に覚えているし、ましてやLeica M9Pをドキドキしながら買った日の事は、(そしてその時の請求金額も^_^)忘れるはずもない。

それは単に僕が支払える限界に近かった(或いは完全に超えていた)という事実もあるが、そんなことよりも写真家にとって「Leicaな人」の以前と以後では、人生の転換点と言えるほどのインパクトに成り得ると、僕は確信している。

 

飛。Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/8.0, 1/500, ISO 400) ©2018 Saw Ichiro.

「貴方は何のために写真を撮るのか」という素敵なキーワードを教えてくれた友田くんは、意外にもライカに少し興味があり^_^、使い方を教えて欲しいというので半日、M10を預けた事がある。そしてある日、ライカの代わりにFuji X-T20を渡した時の彼の言葉が、妙に記憶に残っている。

「ライカとフジと、写りの違いは素人の僕にはよく分かりませんが、撮ってる時の”気分”が全然違いますね!」

 

鵠沼海浜公園スケートパーク。Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/8.0, 1/500, ISO 250) ©2018 Saw Ichiro.

ライカを所有したその日から、写真が上手かどうかはさておき、ライカオーナーとしての自らのあるべき姿、写真家としてのセルフイメージの大変革が、知らず知らずのうちに自分の中で進行して行く。この脳内変革の人間形成への影響は、我々の想像よりもずっと大きい。現実の自分は、いつもセルフイメージの後からついてくる。

そんな素敵な体験は、ライカという高い敷居に飛び込んだ者だけに与えられる、最大の恩恵と言ってもいいかもしれない。

普段は国産の優秀なカメラで仕事をしている人も、せっかく写真を志したのなら、写真機の原点とも言うべきライカの世界を丸ごと知らないなんてもったいなさ過ぎる。料理人が一度もイタリア料理を食べた事が無いのに似ている?ちょっと違うかな、、

周囲の反応も、もちろん少し違ってくる。Leicaを首から下げているだけで、無言のうちにその人の写真に対する造詣の深さ、本気度の高さを勝手に推察せずにはいられない。(経済的地位まで誤認される場合もある^_^)

彼の言う、気分とはなんだろう。何が気分を変えさせているのかは分からない。でもこうして今日も、このブログはライカの布教活動に専念している。^_^(僕には何の得もないがw)

 

厄介なのは、知らないことじゃない。知らないのに知っていると思い込むことだ。
マーク・トウェイン

Kite flying. Leica M9-P, Summilux 35mm/f1.4 2nd (ƒ/2.0, 1/1000, ISO 160) ©2018 Saw Ichiro.

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