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Saw Ichiro

Photographer

フォトグラファーとしてのプロフィールと言っても、特段書く事も無い(笑)かと言ってここを真っ黒にしておくのもどうかと思うので何か書いてみる。1974年東京生まれ、現、神奈川県葉山町の海辺在住。Canon、Pentax、Sigma、Sony、Fuji、それとハッセルブラッドとローライをほんのちょっと、程度のカメラ遍歴はある。2015年にLeica Summilux 50mm f1.4 1stとの運命の出会いがあり、2017年3月に初めてのLeicaボディ、M9-Pを衝動的に手にした。

それまでの写真に対する興味は一般的な趣味程度だったのが一転、ライカと出会う以前と以後では態度が180度変わってしまった。ライカを使いたくて写真を撮り、ライカが写真を教えてくれた。周囲が心配するほど写真に没頭し、2017年の夏にLeica M Typ240からM10に移行、2018年3月にLeica S-Eに移行して、いよいよ後戻り出来ない領域に足を踏み入れてしまった感もある。


このブログを始めたきっかけとなった、Leica M10。今は既に手元にないが今見ても本当に美しいカメラと思う。Leica S-E + Leica Summarit-S 70mm f/2.5 ASPH (ƒ/2.5, 1/350, ISO 100) ©2018 Saw Ichiro.

ライカを使う様になり明確に「人」を撮りたいと思うようになった。アーティスティック・プレゼンテーションとしてのポートレートを自分なりに模索中。今後はいきなり風景が撮りたくなるかもしれないが(笑)未来の事は誰にも分からない。

若い頃から一度何かにハマると不器用な脳の99.9%を投入してしまい、寝なくても食べなくても平気なタイプだった。没頭し過ぎて日常生活が破綻する悪癖のあるこの社会不適合なオタクを、どうにかして人類貢献に僅かでも役立てる道は無いものか。暗中模索した末に、音楽録音技師という本業に辿り着いた。幸運にも、オタクにはうってつけの職業だった。それから20年ほど生かして頂き、現在は南葉山で音楽スタジオを営む。音だけでなく、録音に訪れるアーティストの写真も撮らせて頂く事が日課になりつつある。(幸い、スタジオの中に白壁と黒壁がある^_^)




ライカの好きな所は、最高のモノを作りたいという強い「意思」を道具から感じれる事。商売より先に、目に見えない部分にまでコストと努力を惜しまない誠実な姿勢だ。技術者の端くれとして、モノ作りに関わる者としては、自分もそうありたいと常に願ってきたし、Leicaは相棒でもありライバルでもある。

このブログの副題に「Leicaのファインダーから、写真の世界を覗き見る」とした。きっかけはライカがもたらしてくれたが、それを通じて写真そのものに対して、自分なりに向き合って行きたいと思っている。でも自分が写真をやっている事、こんなブログを書いている事は、音楽関係者には一切内緒にしている。恥ずかしいから(笑)。基本的には音楽の自分と、写真の自分とは切り離して考えたいと今の所は思っているので、お互いにリンクもしていない。


現在、愛用のLeica S-E。

一人称を「僕」と表記し、自分はあくまで初心者であり、どこまでも素人であろうと戒めているし、常に成長曲線の最も急勾配の途上に居る事が理想的だと思っている。本来なら音楽の方が、写真よりはもうちょっと面白い記事も書けるのかもしれないが、ひとたびプロを自称してしまうと自分の場合、プライドばかり高くなってしまい、きっと読み手も書き手もお互いにつまらない気もする。

サーチエンジン対策も一切した事も無いし、もちろん宣伝した事も無いのだがお陰様で今では毎日300人、多い日には一日500名!を超える方がここを訪れて下さる様になった。現状でカメラ業界唯一?シンプルの美学を体現するLeicaは今、僕が思っている以上に注目されていると思う。基本的には自分の忘備録の様なものだが、このブログが何か少しでも誰かのお役に立ちたいという想いもある。今後共宜しくお願い申し上げます。

PS:いつも酒を呑みながら書いているため、嘘やいい加減な情報には十分ご注意下さい^_^。

ichiro
2018/05/14

Leicaのススメ

ライカを買いたくない人は、読まない方がいいやつ

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Leicaオーナーになるということ

このブログに訪れて下さっている方の中には、まだLeicaを所有していないが、実際ライカってどうなの?と興味がある方も多いと思う。もしも今日、貴方は念願のLeicaを手に入れたとする。その日は恐らく、何ヶ月経っても、何年経ったとしても、貴方にとって忘れられない一日になるに違いない。

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Leica Mの機種別・メリットとデメリットまとめ

最初は誰しも「ライカ+自分」の実験段階から始まる。もう少し発展すると、次第に「自分+ライカ」つまり道具の恩恵にあやかりつつも、主体は人間である事を意識する様になるし、またそうあるべきだ。最後は「自分+カメラ」、もはやライカであるかどうかは重要では無い段階に、至らなければならないと僕は思っている。

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世界で最も愛されるカメラ(改定)

世界で最も投稿されているカメラをFlickrのカメラファインダーで見てみると、本日付けでダントツでiPhoneだ。2位がキャノン、3位ニコン、4位SAMSUNGのギャラクシー、5位のソニーと続く。フジは7位でライカは15位だった。

Leicaレンズの話

レンズ選びの参考になるかも

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今度はSummilux 50mm F1.4 を考え直してみる

ズミクロンを押した直後に恐縮だが^_^、先日のJLUGの集まりで先輩方のレンズを触らせて頂いた勢いで、久しぶりにズミルックス50を購入してしまった。初代と現行第4世代を経て、今回は第2世代を選んだ。そして悟った。やっぱズミルックス50はむちゃくちゃ面白い!

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ズミクロン(Summicron 50mm/f2)を考え直してみる

APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.登場以降、なんとなくその廉価版的な存在になりつつあるノーマル・ズミクロン50が、今どんな意義があるのか再考してみる。ちなみにアポ50が価格コムで現在99万円、ノンアポが30万と3倍以上の価格差がある。

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Leicaレンズ沼の攻略法(入門編)

「ライカを買いたいが何がオススメか」と問われたら、ほとんどのライカ・ユーザーは、待ってましたとばかりに、うざいくらいにウンチクを披露しながら懇切丁寧に教えてくれるはずだ(笑)僕も含め、普段からそんな事ばかり考えてる連中だ。

ピーチ先生の構図の添削

ピーチ先生にichiroの構図のダメさをボコボコに指摘されまくるシリーズ。電子書籍も販売中(^^)

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ご報告:ピーチ先生の「構図の添削」が電子書籍になりました^_^

皆様、お元気ですか?実に5ヶ月ぶりに記事を書いてみている。この間、写真遊びを若干控え、ちょっと仕事なんかしていたが^_^、その中でもいろんな事があった。愛機のLeica S-Eに小さなCCDトラブルがあり、ドイツ行きになり3ヶ月間フジXで頑張っていた事、仕事の関係で久しぶりに渡米し、NYで少し写真を撮った事、そしてマッハ新書から、ピーチ先生の「構図の添削」を出版させて頂いた事だ。

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JLUGで普段からお世話になっている小山 裕之さんが、ピーチ先生の構図の添削を受けてみたいと謙虚に仰って下さった^_^。3枚の素敵なお写真をお預かりしたので、御本人の許可を頂きこちらで一緒に考えてみたい。

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前回のピーチ先生の構図の添削が思いのほか好評で^_^、むしろベテラン勢の面々が面白がって下さる様だ。敬愛する先輩諸氏から続編をやれと仰せつかったので、今日は一枚に絞って書いてみる。この一枚を改善するとしたら、貴方ならどう処理してOKとするだろうか。

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構図の添削

先日、構図改善大作戦でちょっと紹介したが、最近の僕の写真が現役デザイナーにどの様に指摘されたか、いくつか例題を出してみる^_^。まずは写真を貼って、その次に構図の添削付きを順番に並べるので、答えを見る前にどこを改善すべきか、是非貴方も僕の駄作を添削してみて欲しい。

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問題は、構図だ!

いつも注釈しているがこのブログはベテランの方を対象にしていない。不器用な素人の自虐ネタを赤裸々に書いているだけだが、それなのにたくさんのベテランの方から心温かいメッセージを頂き、謝りたい気分になる(笑)今日も、写真や絵画の専門教育を受けた事の無い、僕と同じくらいの平民の方々ための、構図を改善する初歩的な方法を思いついたので^_^、自分なりに書いてみる。

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日本のライカオヤジ

最近買った写真集。”One Mind’s Eye” Arnold Newman。これが、無茶苦茶良かった。ムッチャクチャ良かった!!ブレッソンが構図の「面白さ」としたら、ニューマンは構図の「カッコよさ」だと思う。よく見れば気が付くのではなく、見た瞬間に、ひと目でカッコイイのだ。

Leica M型の使い方

オーナーは教えてくれない、ライカは実は超カンタンな件

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現代デジタル・ライカで速射性を考える

クラシック・ライカの速射性は以前、アンリ・カルティエ・ブレッソンの「晴れた日はシャッタースピード1/125s、絞りf8、距離は10feet(5m)に固定」していた逸話から考察してみたが、露出計が内蔵されている現代のデジタル・ライカで、最も合理的な方法とは何かを考えてみた。

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カルティエ・ブレッソンの教えをM10でやってみる

いよいよ仕事が忙しくなってきたので、またこのブログに現実逃避することにする(笑)この秋に手放したHASSELBLAD 50周年記念 500C & Makro Planar CF 120mm F4 T*で撮った最後のフィルムの現像が上がって来た。現像に出そうと思いながら数ヶ月間、使用済みフィルムをバックに入れたまますっかり忘れて持ち歩いていたら、カビが生えてしまった(笑)。それだけM10が面白かったとも言える。汚らしいのでアンダーにして誤魔化す。

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ライカの内蔵露出計

「だってマニュアルだしなあ」とライカに興味はあっても使いこなす自信が持てない人のために、是非ここで紹介してみたいと思っていた。実は、ライカのマニュアル露出は「超」カンタンなのだ。ライカの優れた内蔵露出計がマニュアル操作性を著しく簡単に、便利にしてくれている。

写真に向き合う人のための登竜門

いろんな人からイイこと聞いたり実験したりしたのでシェア

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写真は「滅びの美学」

以前、友人が教えてくれた「貴方は何のために写真を撮るのか」の中に多くのヒントがあったのだが、それでも僕の足りない頭では未だモヤモヤしていた。ところがある日、美輪明宏さんの美しいお言葉の中に、僕の知りたかった答えの全てがあったので是非ここでご紹介したい。

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世界に羽ばたけ!LFI、Leica Meet(最終回)

何かのセレクションに入選したり、いいねを頂いたりするのはとても嬉しいし、光栄な事だ。しかしいいねを獲得する事自体が、写真を撮る目的になってはならないと僕は思っている。クライアントが喜ぶ作品が求められる商業写真家と違って、我々写真愛好家は、自分のためだけに写真を楽しんでいい特権がある。

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貴方は何のために写真を撮るのか

「何のために写真を撮るのか?」「何を撮りたいのか?」
貴方はこの問いに、なんと答えるだろうか。
今日は僕にとって、また写真愛好家にとってとても大事な事を教わったので、是非ともここで共有したい。

カメラ機種別・記事まとめ

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Sigma fpL

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Hasselblad X1D II

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Leica S

M9-P

Leica M9

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Leica M Typ240

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Leica M10

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道具編

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天体観測